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50年ぶり新たに海の家 高松海水浴場

2017年7月2日掲載

高松海水浴場に海の家をオープンさせた清水さん(中央)と働く地元の女性たち

 串間市の高松海水浴場に1日、約50年ぶりとなる新たな海の家「浜っこ母ちゃん」がプレオープンした。店を開いたのは近くに住む清水美鈴さん(64)。高松自慢の農水産物を味わってもらおうと、地取れの食材をふんだんに使った田舎料理を出す。清水さんは「寂しくなった地域に昔のようなにぎわいを取り戻したい」と意気込んでいる。

 遠浅で波が穏やかで、朝は底が見えるほど透き通る高松海水浴場。沖には泳いで渡れる無人島のヨゴセ島もある。1960年代ごろは海水浴客でにぎわい、夏は臨時の駐車場や駅ができたほど。だが年々客足が鈍り、2000年ごろ2万5千人を超えていた客は16年には5千人に。10軒あった海の家も3軒にまで減った。

 小学生の頃から遠足などで足を運び、往時のにぎわいを知る清水さん。再び盛り上げようと、保育士を退職後に地元農業団体婦人部メンバーと話し合い、地元料理を提供する海の家開店を決意した。

 店は木造平屋建て。店内は4人掛けのテーブルが二つと5人掛けのカウンターがあり、外には海を眺めながら食事を楽しめるウッドデッキも。切り盛りするのは清水さんと地元の女性2人だ。

 看板メニューはその日の朝に隣接する高松漁港に揚がった新鮮なカマスやヒラメなどを使った浜定食。うどんのだしのチダイ、掛け干し米と徹底して地元産にこだわった。エソの天ぷらや落花生豆腐など地元で作る総菜も並べ、通年で営業する。

 同日はかき氷が振る舞われ、大勢の住民らが足を運んだ。地元の漁業松本俊廣さん(68)は「おいしい魚がたくさん取れるのに近くには提供する店がなかった。地域がにぎやかになってほしい」と期待する。清水さんは「地元でしか味わえない魚料理も提供したい。海水浴シーズンが終わっても、高齢者が気軽に立ち寄れる憩いの場になれば」と笑顔で話す。

 本格営業は8日から。海開きは15日。月曜日定休、営業時間は午前10時~午後5時。問い合わせは清水さん(電話)090(5083)0944。