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【解説】「オール宮崎」ほころび 争点なく選挙離れ拍車

2018年12月24日

 県知事選で現職の河野俊嗣氏(54)が3選を決めた。ただ、投票率が過去最低になったのは河野県政への関心の低さなど複合的な要因が絡み合った結果と言える。

 主要10団体でつくる県経済団体協議会が河野氏に出馬要請したのは昨年11月。前回2014年同様、県政の安定へ向け、いち早く手を打ち、与野党6党も推薦を決めた。

 これが今知事選の低調を招く端緒となった。河野氏を後押しした政党、団体にも県政運営に対する不満があるにもかかわらず、対抗馬擁立の動きは表面化せず、共産党県委員会委員長の松本隆氏(57)が無所属での出馬を表明したのは告示約2週間前。主要政党、団体が支援する河野氏と、知事選初挑戦の松本氏の戦いに告示前から「勝負あり」の空気が漂った。目立った争点がなく、政策論争が深まらなかったことも選挙離れに拍車を掛けた。

 「政治姿勢にほれて応援する人がいない」「必死さが伝わってこないから誰も動かない」。本来ならば引き締めを図るべき選挙戦終盤に陣営関係者から手厳しい声が漏れ、河野氏が選挙期間中に強調してきた「オール宮崎」の態勢には、ほころびが見えた。

 信任投票の意味合いが強かった今知事選で圧勝しても3期目が安泰とは言い難く、経済団体や政党関係者はすでに次期知事選を見据えている。「今回のような選挙をやっているようでは次はない」。厳しい声がある中、河野氏は今後4年間、政策面での成果はもちろん、統率力や発信力など政治家としての手腕がこれまで以上に問われる。

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