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識者に聞く 宮崎公立大・有馬 晋作学長(地方自治論)

2018年12月07日

実質的に「信任投票」

■構図の分析

 「無投票か」と思われる状況でもあっただけに、県民一人一人が宮崎の課題や将来、候補者の政策を考える機会を得られる点で選挙戦になってあらためて良かったと思う。

 河野氏以外の動きが鈍かったのは、2、3期目がかかる選挙は知名度と実績がある現職が有利なのが一つ。保守系が多い県議会構成の中、非自民が候補者を出すまでの力がない状況もある。さらに現職に大きな失政がなく、「調整型」で県議会として連携しやすいこともあり、共産党を除いてオール与党になっているのではないか。

■争点は何か

 河野氏の政策提案は人口減少問題や地域経済を前面に据え、出生率回復や社会減解消、人材確保などに「道筋をつける」との表現がある。前回の政策提案と基本的な考えは同じだが、3期目での公約実現へ意気込みが出ている。

 ただ、多くの県民は河野氏と松本氏との対立軸を実感できておらず、実質的に「信任投票」になるのではないか。県政のかじ取りを任せるか否かが大きいが、前回の選挙で掲げた公約を達成したか、3期目の政策提案を支持するかという側面の信任もある。

■有権者に

 河野氏に対し多くの政党や経済団体、労働組合などが推薦を出している状況。今回の選挙はそれに対して、一般の県民がお墨付きを与えるかどうかという意味合いがある。

 多くの団体の代表者らが、選挙戦の組織方針を決める中、県政をこうしたトップらに任せきる形でいいのか。「お任せ民主主義」でなく、県民自らリーダーを選ぶという意味で、県民の民主主義に対する熱意を問う選挙になると考えている。

 信任投票の意味合いが濃い中、どれだけの人が信任するかも焦点で、投票率にも注目したい。

【写真】「今知事選は、県民の民主主義に対する熱意を問う選挙になる」と語る有馬学長

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