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託す思い<2>

2018年12月16日

故郷の魅力発信して 人を呼び波及効果を

【体験型観光を推進する/高橋 勝栄さん(延岡市)】

 県観光振興計画の改定に向けて、10月下旬に県庁で開かれた県観光審議会。本県の2017年外国人延べ宿泊者数が29万7千人と2年連続で九州最下位に低迷した背景などが議論される中、自然を生かした体験型観光を推進するNPO法人「ひむか感動体験ワールド」理事長の高橋勝栄(かつえい)さん(47)=延岡市=が声を大にして訴えた。

 「宮崎の魅力が十分に知られていない結果でないか。『宮崎にはこれがある』と自信を持って発信すべきだ」

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 26年前に同市のダイビングショップを親から継ぎ、年間約3千人のダイバーを呼び込む高橋さん。観光を軸とした地域づくりを始めたきっかけは、専門学校時代だった。進学先は岐阜県。海がないため車で6、7時間かけて日本海側や三重、静岡県の海に通うダイバーの姿を見て、「宮崎の海は実はすごく価値がある」。一度は離れた故郷の資源に気付いた。

 ショップを継いだ高橋さんは、新たな客層を開拓するため、専門誌を通じた魅力発信などを模索。地元の宿泊施設や飲食店との協力関係の構築を一から進め、県外ファンを地道に増やし続けた。

 「全国的にダイビングが楽しめ、食も充実していると評判なのが北海道と北陸、そして九州。九州では延岡がピカイチで、お客さんの約7割はリピーター。ここをホームグラウンドにする福岡、山口県の人もいる」と高橋さん。ダイバーらが訪れ、宿泊や食事をすることに伴う経済波及効果の手応えを語る。

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 それぞれ魅力あふれる海や山、川を舞台にしたサーフィン、ロッククライミング、カヌー…。同法人には高橋さんのような「達人」27人がおり、観光客に多様なメニューを提供。12年の法人化時は年200人に満たなかった客数は約2千人に伸びた。

 隣県の大分、鹿児島が温泉であるように、本県が持つ他にない独自の魅力は何か-。

 高橋さんは「神話や食、アウトドア観光を含むスポーツランドはどれも立派な観光資源。国内外から人を呼び込み、喜んでもらえるものがある」と訴え、それらのセールスポイントをあらゆる手段を使って知事に発信してほしいと願う。

 国内においても四国や中国、関東に情報が届いていないため、いまだに「南国なら沖縄」とのイメージが先行しているのではないかという思いも強い。「宮崎は実力はあるのに認知度が低い」と高橋さん。「地域間で競う以上、他県以上に頑張らないといけない。観光PRを今の何倍も展開する必要がある」と県の積極姿勢を強く求めている。

【写真】ダイビングを通して本県の魅力を伝える高橋さん=延岡市・浦城港

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