日南学園8強逃す 常葉菊川に3―4延長10回

【8月17日付・1面】

グラウンドを去る前に整列して大声であいさつする日南学園ナイン=17日午後、甲子園球場 【本社取材班】兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第89回全国高校野球選手権大会第10日は17日、3回戦4試合を行った。本県代表の日南学園は常葉学園菊川(静岡)に3―4で延長10回サヨナラ負けし、同校6年ぶりの8強入りを逃した。

 日南学園は5回、大松陽平の2点適時打などで3点を先制。先発の有馬翔が好投を続け、試合を優位に進めた。しかし8回、同点3点本塁打を喫し延長戦に突入。迎えた10回、二死1、2塁で5番伊藤新悟に中前へ運ばれた。

■采配ミス敗因■

【小川茂仁監督の話】相手は後半、来るだろうと思っていたが、あの場面で3ランとは素晴らしいチーム。有馬はよく投げた。敗因は7回の采配(さいはい)ミス。

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▼3回戦=第3試合(14時7分、19000人)
  10
日南学園
常葉菊川 4x
( 延長10回 )
▽本塁打=伊藤1号(3)(有馬)▽二塁打=酒井、持田、大松、高野、町田▽残塁=日11菊8▽併殺=日1(西井―川嶋―中本)相馬=6回、菊3(酒井―石岡―酒井)大松=1回(石岡―酒井)=7回(酒井)=9回▽暴投=有馬=6回
▽試合時間 2時間18分

【8月17日付・スポーツ面】

【評】日南学園は惜しい試合を落とした。0―0の5回、二死から大原の遊撃内野安打などで満塁。5番大松が2点左前適時打、続く中崎も左前に運び、この回死球を挟み5連打で3点を先制した。優位に立ったが、7回一死一、三塁でスクイズが併殺になり、追加点を奪えなかったのは痛かった。先発の有馬は力のある直球を主体に7回まで無失点の力投を続けたが、8回の一発に泣いた。

 常葉学園菊川は先発田中の制球が定まらず、苦しい展開だった。しかし8回、代打伊藤の3点本塁打で同点。延長10回にも伊藤が中前にサヨナラ打を放ち、熱戦にけりをつけた。

日南学園・中崎雄太右翼手(2番手で登板、サヨナラ打を許し)「マウンドで畑中さんに『気持ちで投げろ』と励まされた。終盤までいいピッチングを続けていた有馬やチームに申し訳ない」

日南学園・畑中翔捕手(8回の本塁打を振り返り)「有馬の直球は中盤から甘く入っていて、それを狙われた。変化球でかわすことも考えたが、本人が自信を持っている球を投げさせてやりたかった」

日南学園・湯野友哉投手(10回に代打で登場し三振)「監督に『1本打ってこい』と言われ打席に立った。期待に応えられず悔しい」

日南学園・川嶋克弥二塁手(無安打に終わり)「走者なしでの打席が多かったが、好機をつくれなかった。守備は無難だっただけに、打撃で活躍できなかったのが残念」

日南学園・持田達也中堅手(3安打放つも敗れ)「あと1点が欲しかった。ヒットの喜びよりも5回の打席で打ち損じたレフトフライの方が悔しい」

常葉学園菊川・田中投手(5回3失点で降板)「四死球が多すぎた。気合が入らず、中途半端な気持ちでマウンドに登ってしまった」

常葉学園菊川・相馬主将「(伊藤の打撃は)文句のつけようがない。このメンバーで1分でも長く野球をやりたいという気持ちが、粘り強さにつながっている」

日南学園あと一歩 8回まさかの同点被弾

【常葉学園菊川―日南学園】5回表日南学園2死一、二塁、中崎の左前打で二塁走者中本が生還し、3―0とリードする。捕手石岡  選抜優勝校と互角以上の戦いを見せた日南学園。勝利は手の届くところまで手繰り寄せたが、勝負どころで好機を生かせず、相手の執念に屈した。

 3―0とリードを奪い、試合を決めるはずの次の1点が遠かった。7回に絶好のチャンスを迎え一死一、三塁。確実に得点を狙い、試みたスクイズは捕飛となり併殺。小川茂仁監督は「さい配ミス」と痛恨の表情を見せた。

 これで流れが変わったのか、8回にまさかの同点弾。延長10回一死からは打球が一塁手中本翔太の前でイレギュラーする不運な当たりで二塁走者を背負った。二死後サヨナラ打となった中前打も、決していい当たりではなかったが、コースが良く遊撃手のグローブをはじいた。相手に運が傾いたとしか思えなかった。

 6回までは理想的な試合展開だった。5回に大松陽平、中崎雄太の連続適時打で3点先制。二死から死球を挟む5連打で得点と宮崎大会で見せた持ち味は十分に発揮した。先発有馬翔は力強い投球を見せ、バックは「守りのチーム」らしく無失策でもり立てた。主導権を完全に握っていただけに、追加点を奪えなかったことが明暗を分けた。

 敗れはしたが、自分たちの野球は出し切った。中本主将は「素晴らしい舞台で戦えて感無量。みんな良くやった。最高のチームでした」とすがすがしい表情で球場を後にした。(道久)

均衡破る先制打 大松

【常葉学園菊川―日南学園】5回表日南学園2死満塁、大松の適時打で2―0と先制する  ○…先制の2点適時打を放った5番大松陽平。均衡を破り流れを引き寄せる一打となった。が、延長の末の敗戦に「このチームでもっと試合がしたかった。勝ちたかったです」とうつむいた。  初戦は好機に打てず1安打。大一番に懸ける思いは強かった。初回一死満塁で一塁ゴロの併殺に倒れ「気持ちが弱い」と後悔。迎えた5回二死満塁では「ここで打たなければ」と気持ちを込め振り抜いた。4、5打席目でも出塁し、宮崎大会打率6割の力は見せた。

 2年生ながら主軸を務め、新チームでも打線の核として期待される。大松は「来年の春、そして夏、必ず甲子園に戻ってくる」と悔しさを胸に力強く言い切った。

■「入ると思った」■

 ○…土俵際まで追い込まれた春の王者を救ったのは、選抜優勝をアルプス席から見詰め、静岡大会ではベンチ入りさえできなかった背番号15の伊藤だった。「うれしい。打った瞬間、入ると思った」。代打で同点本塁打、続く打席でサヨナラ安打の2年生は日焼けした顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 3点をリードされた8回二死2、3塁。打線が日南学園の左腕有馬にてこずっていたことから、誰も代打本塁打など期待してはいなかっただろう。しかし、伊藤は「狙っていました」ときっぱり。8球目の直球をたたくと、打球はどよめきとともに左翼席へ吸い込まれていった。

 苦難を乗り越え、春夏連覇まであと3勝に迫った常葉学園菊川に頼もしい力が加わった。

■戸狩好リリーフ■

 ○…常葉学園菊川の戸狩が0―3の6回から今大会初登板。5回を4安打無失点の好投で試合の流れを引き寄せた。

 先発の田中が5回に崩れて3失点し「(田中)健二朗さんがいい投球をしてなかったので、僕しかいないと思った」。8回以外は毎回走者を出しながらも「ピンチの方が燃える」と気合十分の投球で相手打線を封じた。

強力打線追い詰める エース有馬

【常葉学園菊川―日南学園】9回を投げ、8奪三振と奮闘した日南学園のエース有馬  日南学園のエース有馬翔は、終盤まで完ぺきな内容で春の王者を倒す寸前まで追い詰めた。悔しさいっぱいのはずだが、試合後、「悔いはないです」と気丈に前を向いた。

 3―0とリードし、勝利が見えた8回。二死2、3塁、7球粘られ投じた121球目は、狙いよりボール1個分ベース寄りに入り痛恨の同点弾を浴びた。「7回まではベストピッチング」と振り返った内容だっただけに、悔やまれる一球だった。10回から中崎雄太にマウンドを譲り、ベンチから勝利を信じたが、願いはかなわなかった。

 初回から直球が伸び、スライダーも低めに決まった。無難な立ち上がりに「いける」と手応えがあった。3回二死満塁のピンチには、中学2年の時から帽子のつばに書いてある「我武者羅(がむしゃら)」の文字を見て落ち着き、変化球で打ち取り、リズムに乗った。以降は要所で三振を奪い、“魔の8回”までは自己最速の144キロをマークするなど、強力打線を手玉に取った。

 強豪を最後まで苦しめ「自信になる」と有馬。大舞台での貴重な経験を糧に「ピンチに動じない強い気持ちを身に付けたい」と、さらなる成長を誓った。(道久)

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「最後まで頑張った」 父母らナインねぎらう

懸命に声援を送る日南学園の大応援団=17日午後、甲子園球場  【本社取材班】「夢をありがとう」「また来年戻ってこよう」―。17日の第89回全国高校野球選手権大会3回戦で、静岡県代表の常葉学園菊川に3―4で惜しくも敗れた日南学園。三塁側アルプススタンド前で深々と頭を下げるナインに、父母や応援部員、一般生徒らは惜しみない拍手を送った。

 ベスト8入りを後押ししようと、県内外から初戦とほぼ同じ約2000人が集まり、大応援団を結成。声を張り上げたりメガホンをたたいたりするなど、初回から連日の猛暑にも負けないほどの熱い応援を繰り広げた。

 五回、大松陽平選手の2点適時打などで3点を先制。アルプススタンドは「よし、行けるぞ」と喜びを爆発。大松選手の父邦之さん(40)は「当たりはよくなかったが、気持ちのこもった一打だった」と目を細めた。

 八回に3点本塁打を許して追いつかれた後も、全員が勝利を信じて「頑張れ」と声援を送り手を合わせて祈った。延長10回、力及ばずサヨナラ負け。一瞬、スタンドは静まりかえったが、「最後までよく頑張った」と、接戦を演じたナインをたたえた。

 初日は練習試合で観戦できなかったというソフトボール部の曽根いずみさん(16)=2年=は「春の優勝校と互角の戦いができたのはすごいこと」とナインの健闘に感動した様子。地元の日南市出身で唯一レギュラーとして出場した川嶋克弥選手の父光明さん(46)=同市飫肥2丁目=も「ベンチ入り18人のうち、息子を含む5人がまだ2年生。この経験を糧に今後も頑張ってほしい」。応援部部長の冨田裕之君(17)=3年=は「選手たちは最後の最後まであきらめずに全力で戦っていた。本当にお疲れさまといいたい」と涙をこらえながら話していた。

■全国レベルの力証明できた■

 日南市吾田東の日南学園高には谷口義幸日南市長も訪れ、藤原昭悟校長やサッカー部、バドミントン部の生徒ら約70人とともにテレビで選手たちの熱闘を見守った。

 序盤のチャンスを逃すとため息も漏れたが、先発の有馬翔投手が140キロ台の速球でピンチを切ると大きな拍手。5回に3点をたたき出すと「やったー」という歓声と割れんばかりの拍手が沸き起こった。しかし、テレビの画面では、無情にも8回に同点とされ延長10回のサヨナラ負けのシーンが映し出された。

 サッカー部の井上真澄君(17)=3年=は「最後までよく頑張った。お疲れさまと言いたい」。藤原昭悟校長は「全国レベルの力を持っていることは実証した。選手たちは大きな勉強をしたはず。甲子園まで応援に行ってくれた生徒や県人会の皆さんに感謝したい」と話していた。

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小川監督に聞く 常葉菊川戦3点勝負

【8月16日付・スポーツ面】

初戦を振り返り、次戦への抱負を語る小川監督=15日・大阪市南港中央野球場  【本社取材班】桐光学園(神奈川)との2回戦、終盤に打線がつながり勝利を手にした日南学園。小川茂仁監督に初戦を振り返ってもらい、3回戦の常葉学園菊川(静岡)に向けた展望などを聞いた。

 ―延長までもつれ、手に汗握る試合だった。

 小川 開幕から1週間待っての初戦で硬さがあった。五回までに3点挙げて相手先発を早くマウンドから降ろしたかったが、2点に終わったのは誤算だった。十回に追い付かれたのは、4番打者と安易に勝負したうちのミス。相手を勢いに乗せたら不思議と打線がつながる甲子園の怖さを、選手が感じたことはプラスになる。中本(翔太)の一発は大きかった。終盤に力を出し切った。

 ―次は選抜大会優勝チームとぶつかる。

 小川 打力があり、自信を持ってプレーしている。春は選手が伸び盛りでバットを振り回していた。夏は総合力で勝負している。ただ、静岡県大会のチーム打率は苦しんだ試合もあって0・309と高くない。打率の高い選手と低い選手に差がある。警戒すべき選手は分かっている。

 ―どんな展開を描いているか。

 小川 クロスゲームになるだろう。投手がしっかり抑え、好機は確実にものにしたい。相手主軸の前に走者を出さないよう配球に気をつける。うちの打線が5、6点奪うことは厳しい。3点勝負とみている。選手には真っ向からぶつかり、余裕を持って戦ってほしい。

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有馬70球投げ調整 打撃陣スライダー対策

室内ブルペンで投げ込む有馬=15日、大阪市南港中央野球場 【本社取材班】初戦の2回戦を勝利で飾った日南学園ナインは15日、大阪市の南港中央野球場で練習した。軽めのメニューで約2時間、フリー打撃などを行い常葉学園菊川(静岡)に向け闘志をみなぎらせた。

 2回戦で先発した有馬翔は、直球のみ70球を投げ込んだ。試合で体の軸がぶれ球が浮いた反省を生かし、股(こ)関節の動きを修正。有馬は「調整した分は、これから生きてくる。次は好投したい」と手応えをつかんでいた。

 延長に入りつながった打撃陣は、シートバッティングで状況に応じた攻めを確認。マシンで相手左腕のスライダー対策を行い、各打者が左右に打ち分けていた。3回戦は接戦になると想定、確実に点を奪うため入念な犠打練習も重ねた。16日は午後1時から大阪市の舞洲ベースボールスタジアムで練習する。

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日南学園初戦を突破 9―6、延長戦制す

【8月15日付・1面】

2回戦を突破―。校歌を歌い終わり、笑顔でアルプススタンドへ向かう日南学園ナイン=12日、甲子園球場  【本社取材班】兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第89回全国高校野球選手権大会第7日は14日、2回戦4試合を行った。初戦となった本県代表の日南学園は第1試合で桐光学園(神奈川)を9―6で下し3回戦に進出した。(17、25面に関連記事)

 日南学園は初回に先制点を許すなど序盤は苦しい展開だったが、5回に大原成二の適時安打などで同点。以降は一進一退の攻防が続いた。迎えた延長11回、二死走者なしから四番中本翔太が左越えに勝ち越し本塁打。さらに相手失策を挟み単打3本で3点を加え勝負を決めた。

 日南学園は大会第10日(17日)の第3試合、ベスト8入りを懸けて選抜大会優勝の常葉学園菊川(静岡)と戦う。

■落ち着いていた■

 【小川茂仁監督の話】前半はミスが多かったが、5回ぐらいから選手は落ち着いていた。11回の4点目がとても大きかった。

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▼2回戦=第1試合(8時31分、24000人)
  10 11
日南学園
桐光学園
( 延長11回 )
▽本塁打=中本1号@(丸山) ▽二塁打=上田2、西川、西井 ▽残塁=日12桐9 ▽併殺=日1(大原―川嶋―中本)政野=3回、桐1(立木―上田)=3回 ▽暴投=立木2=5回、丸山=10回 ▽審判(球)藤野、戸塚、川端、倉谷
▽試合時間 3時間1分

【8月15日付・スポーツ面】

 【本社取材班】第89回全国高校野球選手権大会第7日は14日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、本県代表の日南学園は、桐光学園(神奈川)を延長11回、9―6で下し3回戦に進んだ。

 日南学園は2点を追う五回、大原成二の右前適時打などで同点。延長に入り、打線はつながりを見せ、10回は西井健太の適時二塁打。追い付かれた直後の11回は、4番中本翔太の左越え本塁打で勝ち越し。相手失策や堀誉弥の中前適時打で追加点を挙げ、粘る桐光学園を振り切った。

 【評】日南学園が地力を見せ接戦を制した。序盤は攻めのミスが目立ったが、終盤の勝負どころで打線がつながった。2点を追う5回、二番大原の右前適時打と暴投で同点。5―5の延長11回二死走者なしで4番・中本が左越え本塁打を放ち勝ち越し。大松、中崎が連打で続き、一、三塁から西井の強烈な当たりが相手失策を誘い2点。さらに代打堀の中前適時打で追加点を挙げた。2番手中崎は苦しみながらも打たせて取り、無失策のバックがもり立てた。

 桐光学園は先制点を奪い序盤は試合を優位に進めた。5回以降は好機にあと一本が出ず、盗塁死などでリズムをつかめなかった。10回3点差を追いつく執念を見せたが、5回途中から好投していた丸山が、延長になって7失点と力尽きた。

日南学園・有馬翔投手(4回降板の内容に)「緊張もなく調子は悪くなかった。スライダーの切れがなく、甘く入ったところを打たれた。思い通りの投球ができず悔しい」

日南学園・大原成二遊撃手(5回に反撃の口火を切る右前適時打)「打った瞬間は二塁ゴロだと思った。打球が飛んだ場所がよかった」

日南学園・畑中翔捕手(3安打と2死球で5回出塁)「死球のダメージは問題ないと思う。リード面は序盤に慎重にいき過ぎたのが反省点」

日南学園・持田達也中堅手(3出塁と1番打者の役割を全う)「2打席目で送りバントを失敗し、このまま悔いを残したくないと打席に立った。開き直ってフルスイングできたことが結果につながった」

日南学園・堀誉弥内野手(11回に代打でタイムリー)「打った瞬間、落ちたと思った。結果を出したことは自信になる。次もいつでも出場できるよう準備しておく」

桐光学園・政野右翼手(11回に落球し、追加点を与える)「観客とボールがかぶってしまい、見づらかった。僕のミスです」

桐光学園・上田一塁手(10回に同点の2点二塁打)「負けたけど、最後に4番らしい仕事ができた」

日南学園突き放す 4番中本値千金弾

【桐光学園―日南学園】11回表日南学園2死、勝ち越し本塁打を放ちガッツポーズする中本 値千金の一打が左翼スタンドに飛び込んだ。延長11回二死走者なし、4番で主将の中本翔太の一発が打線につながりを呼び込み、さらに3点を追加。粘る桐光学園を振り切る契機となった。中本は一塁から二塁へ進む間、人さし指を空に突き上げ、喜びをかみしめながらダイヤモンドを一周した。

 10回の打席に本塁打への伏線があった。詰まった当たりだったが、うまく引き付け左前へ今大会初安打。ここまで3三振など悪いイメージを引きずっていた中、気持ちを落ち着ける一打となった。この安打で中本の脳裏に「好球必打」の感覚が無意識のうちによみがえる。宮崎大会は打率0・222、打点ゼロと精彩を欠いた。主砲として納得できない結果から、中本が学んだことがこの4文字だった。

 迎えた延長11回、思い出した打撃の形に加え「つなぐことだけを考えた」。主将として個人成績より勝利を優先させたい思いが最高の結果を生み出した。「序盤に凡退を続けて苦しい試合展開にしてしまった」と反省も忘れない。父親、兄はともに甲子園出場経験があり1勝を挙げている。中本は「次も勝って父を越えたい」と力強く誓った。(道久)

スキ逃さず一気

【桐光学園―日南学園】11回表日南学園2死一、三塁、西井の右翼への当たりが敵失を誘い、一気にホームを突く一塁走者中崎。5―8と突き放す。捕手山野(周  先手を取られようが、追われる展開になろうが、日南学園は最後まで自分たちの勝利を信じ続けた。宮崎大会同様の落ち着いた試合運びを見せ、神奈川194校の頂点に立った強豪を撃破した。

 延長に入り勝負どころで打線が奮起。10回、先頭の畑中翔、中本翔太の連打で一、二塁。大松陽平が追い込まれながらも犠打を決め野選を誘う。相手の動揺を逃さず、西井健太が2点適時二塁打を放った。11回は二死から失策を挟み、中本の一発を含む4長短打で4点。持ち前のスキを逃さず一気に畳み掛ける攻撃力を発揮、2回で7得点を挙げ勝負を決めた。

 リードを奪い一度は勝利が見えた10回。1点返され、なお一死一、二塁。相手4番が三塁ベンチ方向に打ち上げた邪飛は風に流されたのか、ポトリと落ちた。その後に同点打を浴び、チームの気持ちは切れかけた。が、「負ける気はしなかった」と畑中。準優勝した春の九州大会でつけた自信は、ゲームセットまで揺らぐことはなかった。

 次の相手は春の選抜優勝の常葉学園菊川。「選手は倒そうと燃えるだろう。なかなか面白い戦いになるだろうね」と小川茂仁監督。持ち前の守りの野球と投手陣を打線がもり立て、王者から勝利をもぎ取りに行く。(道久)

帰って来た“大砲”西井

【桐光学園―日南学園】10回表日南学園1死満塁、西井が中前二塁適時打を放ち、2―4と勝ち越す) ○…右足けがのため宮崎大会で出場機会の少なかった西井健太が一時は勝ち越しとなる2点適時二塁打を放った。「無心で打った」とこれまでの悔しさを晴らす一打を振り返った。

 1打席目の安打で気持ちは楽になっていた。同点で迎えた延長10回一死満塁。「読みではなく、体が反応した」と言う打球は、快音を響かせ中堅手の脇を抜けていった。

 昨秋の九州大会県予選は4番、今春は5番を務めていた。夏の宮崎大会直前に自打球を右足に当て負傷し出遅れた。「チームに迷惑を掛けた」と話すが、大事な初戦できっちり結果を出した。“大砲”の復活はこれから続く戦いへ、頼もしい材料に違いない。

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粘るナイン“誇り” スタンド喜び爆発

11回、中本選手の勝ち越し本塁打に歓声を上げる日南学園の応援団=14日午前、甲子園球場 【本社取材班】「やった、やった」「次も絶対勝つぞ」―。14日の全国高校野球選手権大会第七日、日南学園が桐光学園(神奈川)に競り勝ち初戦を飾ると、三塁側アルプススタンドを埋めた大応援団は歓喜に包まれた。序盤の劣勢をはね返し、延長11回までもつれる接戦だっただけに、詰め掛けた約2000人の喜びが一気に爆発。見事な戦いぶりを見せたナインを称賛する声が上がった。

 アルプススタンドには、前日に日南市を出発した応援部生徒のほか地元県人会、全国各地から集まった保護者会などが陣取った。

 1点を先制された初回と追加点を許した四回にはスタンドに嫌なムードが漂ったが、野球部員らがすぐに大声で応援再開。野球部の応援リーダーで3年生の籾木翔太郎君(18)は「まだ序盤。これから盛り返せる」と周囲を励ました。

 5回、日南学園が適時打と失策で追いつくと応援の勢いも増し、力強い声援が送られた。

 その後は一進一退の息をのむ攻防が続いたが、11回に主将の中本翔太選手が勝ち越しのソロ本塁打を放つとお祭り騒ぎに。最後の打者を打ち取り勝利が決まった瞬間、全員が飛び跳ねたりメガホンをたたいたりして喜びを爆発させた。

 中本選手の父正さん(42)=山口県岩国市=は「うれしすぎて血管が切れそう」と、ほかの保護者らと抱き合って満面の笑み。10回に2点適時二塁打を打った西井健太選手の母恵美さん(45)=和歌山市=は「息子の今までの努力が報われた」と涙を流して喜んでいた。

 看護科三年の尾山ひろみさん(18)は「今日の試合でもっと野球が好きになった。次の試合は甲子園に来られないけど、テレビの前で全力で応援します」と話していた。

「さらに上目指せ」

日南市吾田東3丁目の日南学園高では、会議室にスクリーンを設置。留守を守る教諭15人が選手たちに声援を送った。

 延長戦までもつれ込んだ接戦を、教諭らは祈るように見守った。11回にホームランで勝ち越すと歓声がわき起こり、応援ムードも最高潮に。試合が決まると「よくやった」「次も頑張れ」とエールを送っていた。

 前田陽子教諭(34)は「試合中に笑顔も見られた。練習の成果が発揮できて良かった」と喜びを語った。藤原昭悟校長は「気を引き締めて、さらに上を目指してほしい」と期待を込めた。チームの勝利に市民からもねぎらいの声が届いた。同校OBで同市大堂津の河野和子さん(54)は「必ず勝てると信じて応援していた。今後も粘り強い試合を期待したい」と話していた。。

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日南学園きょう初戦 自分の球を信じる

【8月14日付・スポーツ面】

 【有馬翔投手】相手打線は強力だが、自分のボールを信じて投げれば勝てる。相手がどこであろうが立ち向かうだけ。

 【畑中翔捕手】相手の得意コースは頭の中に入っており組み立てはできている。けん制や盗塁を刺し、機動力を封じ勝つ。

 【中本翔太一塁手】先制の1本を打つ。4番にヒットが出ればチームは勢いづくと思う。まずは1打席目に集中する。

 【川嶋克弥二塁手】来た球に逆らわず状況に応じたバッティングをする。しっかり声を掛け合い、堅実な守りをしたい。

 【西井健太三塁手】センター返しを心掛け自分の形で打つ。県大会で出場機会が少なかった悔しさを大舞台で晴らす。

 【大原成二遊撃手】気を引き締め、ここ一番の守りでは要所を締めたい。主軸につなぐ打撃を貫き、堂々とプレーする。

 【中崎雄太左翼手】いつも通りの投球を心掛け、たくさん三振を取りたい。相手は強豪だが、力でねじ伏せる。

 【持田達也中堅手】全打席出塁し、1番打者の役目を果たす。好機を確実に演出して、すべてホームに戻ってくる。

 【大松陽平右翼手】いつもの打撃を貫いて、自分のできるプレーをする。好機に打順が回ってきたら、楽しんで打ちたい。

 【湯野友哉投手】制球力を生かし、打たせて取る投球をしたい。どんな場面の登板であろうと力を出し勝利に貢献する。

 【日高翔真外野手】返球には自信がある。自慢の強肩で走者を刺し、守備から流れをつくりたい。全員野球で初戦を突破する。

 【南大地捕手】打撃は上り調子。代打で出る機会があれば必ず1本打つ。得点に絡むプレーでチームを盛り上げたい。

 【山滝翔太内野手】三塁側のランナーコーチとして適切な指示を出す。緊張せず、思い切った指示で点を演出する。

 【堀誉弥内野手】守備固めでの出場になると思う。出場機会があれば日ごろの練習成果を発揮したい。ベンチでは大きな声を出す。

 【菅野竜嗣外野手】足の速さは誰にも負けない。代走として必ず大事な場面に出番は回ってくる。相手をかき回すプレーをしたい。

 【河野大地内野手】ここへ来てコンディションは上向き。守備と走塁でみせる。的確な判断で要所を締め、初戦突破を目指す。

 【小池翔太外野手】右翼線への速い打ち返しで得点に絡む。大舞台独特の雰囲気を恐れず、全力でプレーしたい。

 【光俊輔捕手】声を出してチームを盛り上げ、流れを引き込む。ブルペンキャッチャーとして投手を最高の状態でマウンドへ送る。

内外野軽快な動き 打撃陣鋭い当たり連発

【本社取材班】日南学園ナインは13日、大阪市の舞洲ベースボールスタジアムで最終調整を行った。初戦を翌日に控えた選手は、リラックスした表情で約2時間、汗を流した。

本番前日ながら平常心で守備練習に汗を流す日南学園ナイン=13日・舞洲ベースボールスタジアム  ノックでは内外野が軽快な動き。併殺プレーや一塁走者への捕手けん制などを確認した。好調を維持している打撃陣は鋭い当たりを連発、エンドランを絡めた攻撃に磨きをかけた。最後は円陣を組み、光俊輔の掛け声で気合を入れ直した。

 中本翔太主将は「チームの雰囲気は良く、盛り上がってきている。みんなで初の大舞台を楽しんでプレーしたい」と意欲を語った。小川茂仁監督は「間隔は空いたが、うまく調整できた。投打、気持ちともに上向き。いつも通りの野球ができれば大丈夫」と手応えをつかんでいた。

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日南学園戦力分析

【8月12日付・スポーツ面】

【本社取材班】阪神甲子園球場で8日に開幕した第89回全国高校野球選手権大会に、日南学園が4年ぶり5度目の出場。大会第7日の14日、2回戦第1試合で桐光学園(神奈川)と対戦する。投手を中心とした「守りのチーム」は、宮崎大会で試合ごとに力強さが増し栄冠をつかみ取った。大舞台に挑むチームの戦力を紹介する。

戦力データ
攻撃力

打線の主軸となるクリーンナップ。畑中、中本、大松(左から) 宮崎大会5試合のチーム打率は0・353。強打は健在、全選手の鋭い振りが目を引く。23犠打と確実に得点圏へ進め1点を狙う。機動力、エンドランで揺さぶり、スキを逃さない畳み掛ける攻めも光る。

 中軸の畑中翔は勝負強く、5番大松陽平は長打力があり打率6割の好打者。主砲・中本翔太は宮崎大会で苦しんだが、決勝は2安打と調子は上向いている。6番中崎雄太は準決勝、決勝で計5打点を挙げるなどチームの打点トップ。右足のけがで出場機会が少なかった西井健太は、現地入り後、好調を維持している。上位下位関係なく得点を奪える切れ目のなさが強みだ。

守備力

守りの要となる投手陣。中崎、有馬、湯野(左から) 2年生左腕の二枚看板が引っ張る。背番号1を背負う有馬翔は最速143キロの直球、スクリューなど多彩な変化球を操り、宮崎大会22イニングで28三振を奪った。中崎雄太は切れ味抜群のスライダーが武器。両者ともマウンド度胸があり、防御率1点台と安定感を誇る。経験豊富な3年生右腕・湯野友哉は、抜群の制球力を生かし打たせて取る。3投手とも十分な走り込みで培ったスタミナ、完投能力を備えている。

 バックは1試合平均失策1個。遊撃・大原成二、中堅・持田達也など堅く、好守で投手陣をもり立てる。素早い連係、状況に応じて守備位置を巧みに変えピンチの芽を断つ。

総合力

 守備からリズムをつくり攻撃につなげる。高い総合力を持ち、控えも力があり選手層は厚い。鍛えられた強い精神力で、リードされても決してあわてない。チームワークは抜群で、勝利への意識は高い。持ち味を発揮し初戦突破を狙い、上位をうかかがう。

相手攻め想定 守備連係確認

 【本社取材班】日南学園ナインは11日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園野球場で練習した。初戦を3日後に控え、選手は気迫のこもった表情で汗を流した。

 守備陣はノックで切れのある動きを発揮。併殺、スクイズの処理を行い、飛球は野手間で大きな声を掛け合い捕球していた。桐光学園の機動力を生かした攻めを想定し、走者一、三塁で一塁走者が飛び出した際の対応を確認。二塁への送球をカットして三塁走者を刺殺、冷静な判断力を見せた。

 マシンを使ったシート打撃では、状況に応じセーフティーバントを試みるなど実戦さながらの攻撃、走塁。主力に当たりが出ており、豪快な一発も放っていた。12日は午前9時から大阪市南港中央野球場で練習を行う。

懸命にアピール

○…今大会から「18人枠」に入った日高翔真、小池翔太の両外野手は、出場機会獲得へ懸命な動きを見せている。

 日高はシート打撃の本塁返球で自慢の肩を披露。打撃が売りの小池は毎晩素振りを行い、限られた練習時間の打席でアピールに燃えている。小川茂仁監督は「攻守両面での起用がある」と期待を込める。

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日南学園と桐光学園14日対戦 前半守りでリズム 継投タイミング鍵

【8月11日付・スポーツ面】

談笑する日南学園の小川茂仁監督(左)と桐光学園の野呂雅之監督=甲子園球場  【本社取材班】本県の日南学園は大会第7日第1試合(14日午前8時半開始予定)で桐光学園(神奈川)と対戦する。4年ぶりの夏出場に燃える日南学園の小川茂仁監督と、4度目の甲子園に導いた桐光学園の野呂雅之監督に意気込みや勝負の展望を聞いた。

 ―相手の印象は。

 小川 激戦区の神奈川を制した強豪。投守攻走すべてがそろっている。前向きないいチームだと思う。

 野呂 2人のエース格を中心に守りが安定している。自分たちと同じタイプで「鏡」を見ている感じがする。

 ―対戦が決まり選手の反応は。

 小川 チーム数が多い都会の強豪と試合ができる楽しさを感じているかな。

 野呂 自分たちの良いところを出すだけ、特に意識はしていないと思う。

 ―どういう試合展開を考えているか。

 小川 前半は守りからリズムをつくる。先行、中押し、ダメ押しと早め早めに手を打ちたい。接戦はしたくないが、やむを得ないだろう。

 野呂 早く1点、追加点を奪って追う展開にならないようにしたい。神奈川大会は予想できないことばかりで、試合は始まらないとわからない。

 ―勝利への鍵と警戒する選手は。

 小川 投手陣が強力打線をどう抑えるかだろう。打線のスタイルは変わらない。左投手との対戦が多く、選手に苦手意識はない。相手クリーンナップは長打力があり勝負強い。特に4番は注意が必要。

 野呂 継投のタイミングが重要になる。主将の政野は自分の成績より勝利を優先する。中崎君は得点力が高く要注意。主軸を抑えホッとしたところで、打たれないように気を付ける。

 ―チームにひと言。

 小川 せっかく甲子園に来たのだから、一生懸命やっていい結果を出してほしい。

 野呂 九州の力強さを感じる相手と大舞台で試合ができて光栄。思い切りやりたい。

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鋭い当たり連発 選手好調を維持

トスバッティングやフリーバッティングで快音を響かせる日南学園ナイン=兵庫県・鳴尾浜臨海公園野球場 【本社取材班】日南学園ナインは10日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海球場で練習した。攻守両面にわたる約2時間のメニューを、選手は軽快な動きでこなした。

 現地入り後、打撃を重点的に行っており、この日も大半の時間を割いた。ロングティーでフォームを確認。続くフリー打撃では、各選手が鋭い当たりを見せていた。中本翔太主将は「転がす打撃を意識したことで感じがつかめてきた。半分はイメージ通り。これから桐光学園投手のタイミングに合わせた練習をしたい」と話す。

 守備陣は投内連係でスクイズ処理などを確認。外野に厳しい打球が放たれ、素早い動作で本塁に返球していた。内野はよく声が出ており、チーム状態は上向いている。11日は同球場で午前9時から練習を行う。

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雰囲気を味わう

○…練習を終えた午後、ベンチ入りする18人が甲子園球場で第3試合の甲府商(山梨)―境(鳥取)を観戦。開会式とは違った独特の雰囲気を味わい、本番に向け闘志を燃やした。

 四回裏、三邪飛を三塁手が捕球できなかった場面。大松陽平右翼手は「普通は取れるだろうが浜風の影響で流されたのだろう。試合の参考にしたい」とチェックを怠らない。大原成二遊撃手は「失策が得点につながることが多い。一つ一つのプレーに気を引き締めなくてはいけない」と真剣なまなざしを送っていた。

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声掛け合い確認 初戦に備え実戦練習

【8月10日付・スポーツ面】

実戦さながらのシートバッティングで汗を流す日南学園ナイン=9日、大阪府枚方市・松下球場  【本社取材班】日南学園ナインは9日、枚方市の松下球場で練習した。14日の初戦に備え午前から開始、実戦さながらの熱のこもった動きを見せた。

 走者を置いた打撃練習は、一死満塁からスタート。各選手が状況に応じ打ち、スクイズ、エンドランも仕掛けた。走者は的確な判断で塁上を駆け回り、各自が声を掛け合い、プレーのポイントを確認し合った。

 左右にうまく打ち分けていた中崎雄太は「球をよく見てミートすることを心掛けた」。約100球を放った投球練習には「まだ本調子ではないが、直球、スライダーともに切れがあった」と満足そうに汗をぬぐった。

 守備はノックや、挟殺プレーなど内野の連係に重点を置いていた。

 10日は西宮市の鳴尾浜臨海公園野球場で、午前9時から練習を行う。

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1番持田手応え

○…1番打者を務める持田達也の調子が上がってきている。シート打撃でうまくたたきつけ三遊間を抜くなど、しぶといバッティングが光った。

 県大会は打率0・250に終わり悔しい思いをした。現地入り後、ロングティーなどで調整を行い、バットの位置を高く変えることで当たりが出てきた。

 持田は手応えをつかみつつも「体が開いて球に伸びがない。もっと引き付けて打ちたい」と課題を挙げる。初戦までに修正し万全の状態で挑むことを誓った。

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日南学園力強く行進 夏の甲子園大会開幕

【8月9日付・1面】

全国高校野球選手権大会が開幕。開会式で堂々と入場行進する日南学園ナイン=8日午前、甲子園球場  【本社取材班】第89回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。本県代表の日南学園は全選手が歩調を合わせ、あこがれの舞台を力強く踏み締めた。

 前回覇者で今大会は出場を逃した早稲田実(西東京)を先頭に、参加49校が北から順に入場。日南学園は47番目に姿を見せ、引き締まった表情でグラウンドを一周。選手を代表し前橋商(群馬)の樺山健主将が選手宣誓した。

 日南学園は大会第7日の14日に登場。第1試合(午前8時半開始)で神奈川代表の桐光学園と対戦。決勝は順調に進めば22日に行われる。

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「代表の重み実感」 日南学園

【8月9日付・スポーツ面】

スタンドからチームメートの行進を見守る日南学園の選手=甲子園球場  【本社取材班】本県代表の日南学園は8日の開会式で、強豪と肩を並べ堂々と行進した。スタンドからは選手、保護者らが大きな声援を送り、全員が一体となって盛り上げた。

 県大会優勝旗を持った中本翔太主将を先頭に入場。山滝翔太内野手の元気な掛け声に合わせ、18人が胸を張り力強い足取りを見せた。

 無事に役目を終え山滝は「楽しみながらできた。自分の声でチームをまとめることができうれしい。初戦でも思い切り声を出す」と笑顔で話した。

 川嶋克弥二塁手は「最初は観客が多く緊張した。甲子園の土を踏み締めるごとに県代表の重みを感じた。調子を上げ初戦に挑みたい」と気持ちを引き締めていた。

スタンドから大歓声

○…日南学園の3年生24人と保護者らが開会式を三塁側内野席から見守った。九州勢の行進が始まると、温かい拍手を送り、チームメートの姿には大歓声を上げた。

 宮崎大会はベンチ入りしていたが、今回は登録枠を外れた河野新太郎は「精いっぱい応援する。一戦一戦大事に試合してほしい」。同じく川崎直政は「悔しかったけど切り替えた。みんなには自分の分まで暴れてほしい」と応援に徹する。

 父母の会会長の畑中光徳さん(54)は息子の雄姿を見て「言葉にならない喜び。試合でまず捕手の役割を果たし、打ってくれたら最高」と活躍を期待していた。

大先輩もエール

亡くなったチームメートの写真を手に甲子園球場を訪れた宮崎大宮高校野球部OB=甲子園球場○…第39回大会に出場したときの宮崎大宮主将・安藤勤さんら当時の3年生7人が、開会式を見守った。50年ぶりに仲間と一緒に甲子園を訪れ「暑さを感じないほど感激した」と笑顔を見せた。

 節目の年ということで企画。エースで元プロ野球選手の長田裕之さんら3人は亡くなったが、遺影とともに訪れた。「一緒に見ることができて良かった」と喜んだ。開会式を見終えた後、当時の思い出話でにぎわい「またここで野球したいね」と7人は球児の顔に戻っていた。

 本県代表の日南学園には「ぜひ宮崎に優勝旗を持ち帰ってほしい」と応援していた。

エース調整順調

○…日南学園ナインは同日午後から、松原市阪南大高第2グラウンドで練習を行った。開会式の疲れを感じさせない動きで約2時間、汗を流した。

 投手陣は有馬翔、中崎雄太、湯野友哉が投げ込み。エース有馬は直球と変化球を半分の割合で100球。「8割の力で投げ、制球に気をつけた」と言うが、威力十分の直球を投げていた。有馬は「まだ調子は70%ぐらい。初戦には100%に持っていく」と頼もしかった。

 打撃陣はフリー打撃でいい当たりを放ち、順調な調整ぶりがうかがえた。9日は午前9時から、枚方市の松下球場で練習を行う。

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「本番もきちんと行進」 甲子園開会式リハーサル

【8月8日付・スポーツ面】

開会式のリハーサルを終え、リラックスした表情で球場を後にする日南学園ナイン=甲子園球場  【本社取材班】第89回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕し、15日間にわたる熱戦の火ぶたを切る。7日は同球場で開会式リハーサルが行われ、本県代表の日南学園は47番目に登場。厳しい戦いを勝ち抜いた全国の強豪と肩を並べ、ナインは力強く行進した。

 日南学園は県大会優勝旗を持った中本翔太主将を先頭に入場。選手は4日の甲子園練習以来となる夢舞台の感触を確かめながら、胸を張り堂々とした足取りを見せた。副主将の大原成二は「練習は30分間だったけど、今回はゆっくり歩くことができた。本番もきちんと行進したい」と抱負を語った。

 開会式は午前9時開始。前回覇者で今大会は出場を逃した早稲田実(西東京)を先頭に、駒大岩見沢(北北海道)から興南(沖縄)までが入場。選手宣誓は、組み合わせ抽選会で大役を引き当てた前橋商(群馬)の樺山健主将が行う。

 式後の開幕試合は、左右2枚看板を擁する佐賀北(佐賀)が福井商(福井)と激突。24年ぶり出場の興南は第2試合で岡山理大付(岡山)と対戦。第3試合は文星芸大付(栃木)と市船橋(千葉)の関東勢同士の対決が行われる。

ナイン疲れ見せず

○…開会式リハーサルを終えた日南学園ナインは、午後から大阪市南港中央野球場で約2時間、練習した。選手は疲れた様子も見せず、前日に続き大半をロングティーなど打撃練習に割いた。

 フリー打撃では、小川茂仁監督がグラウンドに立ち選手へ鋭い視線。精力的に中本翔太主将や畑中翔捕手らに助言を送った。特に中本には身ぶり手ぶりを交え、体の軸が動き過ぎていることを指摘。調子上向きの持田達也らは鋭い当たりを放っていた。

 指揮官は「打線の状態は良くなってきている。これから徐々に調整していきたい」と14日の本番を見据えた。

 最後はノックを行い、外野からの本塁返球など連係を確認。8日は開会式終了後、午後から阪南大高校グラウンドで練習を行う。

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甲子園に挑戦 日南学園、精力的に打撃練習

【8月7日付・スポーツ面】

打撃練習に汗を流す日南学園ナイン=大阪市南港中央野球場  【本社取材班】日南学園ナインは6日、大阪市の南港中央野球場で練習を行った。対戦相手が決まり、本番へ向け精力的に打撃練習に取り組んだ。

 2時間のうちほとんどが打撃練習。ロングティーで、半分の距離に置かれたボールを目指しライナーを放つ。たたきつける打球を心掛け感触を確かめた。フリー打撃では、ロングティーでつかんだ感覚を生かし、各選手が鋭い当たりを連発していた。

 大阪入りしてから好調を維持している西井健太は「監督にバットを引くタイミングのリズムを良くしろと言われてから当たりが出だした」と手応えを感じている。投手陣は投げ込みはせず、走り込みを行った。

 7日は午前9時から甲子園球場で、開会式のリハーサルが行われる。

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日南学園は桐光学園(神奈川) 7日目第1試合

【8月6日付・1面】

対戦相手の桐光学園(神奈川)の政野寛明主将と握手をする日南学園の中本翔太主将=大阪市北区・フェスティバルホール  第89回全国高校野球選手権大会(8日から甲子園球場)の組み合わせ抽選会は5日、大阪市のフェスティバルホールであり、3回戦までの組み合わせが決まった。4年ぶり5度目の出場となる本県代表の日南学園は、大会第7日の14日、2回戦第1試合で桐光学園(神奈川)と対戦する。【本社取材班】

 日南学園の中本翔太主将は46番、桐光学園の政野寛明主将は45番の札を引き決まった。今回から東西に分ける抽選方式はなくなった。例外として南北北海道、東西東京の4代表は、同県同士が初戦で当たることを避けるため最初にくじを引いた。

 開会式は8日午前9時から行われ、前橋商(群馬県)の樺沢健主将が選手宣誓する。

 【日南学園・小川茂仁監督】
 激戦区を制しただけに手ごわく粘り強いチーム。試合まで時間があるが、しっかりと準備していきたい。

 【日南学園・中本翔太主将】
 体も精神力も調整して、気持ちが切れないようにしたい。自分たちの野球を貫いて必ず初戦突破する。

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全国高校野球 常葉菊川は日大山形 駒苫―広陵好カード

【8月6日付・スポーツ面】

【本社取材班】8日に開幕する第89回全国高校野球選手権大会(15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会は5日、大阪市のフェスティバルホールで行われた。本県代表の日南学園は、初戦の2回戦で神奈川県代表の桐光学園と対戦することになった。

 春夏連続優勝を狙う常葉菊川(静岡)は、日大山形(山形)と激突。春準優勝の大垣日大(岐阜)は、金足農(秋田)とぶつかる。昨夏、3連覇を逃し優勝旗奪還に挑む駒大苫小牧(南北海道)は、広陵(広島)、神村学園(鹿児島)は、大阪桐蔭を下し出場を決めた金光大阪(大阪)と対決する。  この日の抽選会で3回戦までの対戦が決まった。準々決勝以降の組み合わせは、大会第11日の第1試合終了後、準決勝は第12日の第1試合終了後に甲子園球場で行われる。

◆組み合わせ表◆(PDFファイル・125KB)
第89回全国高校野球選手権大会組み合わせ

ナイン「勝つのみ」 強豪との対戦決まり闘志

抽選会前に笑顔を見せる日南学園ナイン=大阪市北区・フェスティバルホール「どこが相手だろうが勝つのみ」―。全国屈指の激戦区を制した桐光学園(神奈川)との対戦が決まった。日南学園ナインは、強豪相手にも動じることなく「気合が入ってきた」と本番へ闘志を燃やしていた。

 選手は事前に練習を終え、制服に着替え会場入り。始めに中本翔太主将が30番目にくじを引いたが、なかなか相手が決まらない。桐光学園の主将が45番の札を掲げ対戦が決まると、選手たちは「やるぞ」と気合を入れ直した。投手の中崎雄太は「できれば初日の第1試合で試合したかった。試合の日までいい調子に持っていきたい」と、はやる気持ちを抑え切れない様子だった。

 抽選会終了後、雑誌でデータを見た捕手の畑中翔は「相手の戦術にまず目が行く。鍵になる選手や勝負強い打者の前に走者を出さないように、気をつけてリードしたい」と早くも本番へ気合十分。エースの有馬翔は、神奈川県大会打率0・348の打線との対決に向け「相手がどこであっても、自分のボールを信じて立ち向かうだけ。いつも通りの投球ができれば大丈夫」と勝利のために力を出し切ることを誓った。

打撃陣鋭い振り/日南学園練習

【本社取材班】日南学園ナインは5日、大阪府松原市の阪南大学第2グラウンドで約2時間、打撃、守備練習を行った。

 ノックでは内野に厳しい打球が放たれ、選手は軽快な動きで処理した。併殺や外野からのバックホームで連係もチェック。無死満塁など状況を設定しての守りも行った。投手陣は大阪到着後、初のブルペン入り。有馬翔、中崎雄太、湯野友哉の3投手は、力のある直球に鋭い変化球を交え約40球を投げた。「いい球来てる」と捕手が声を掛けており、調整は順調のようだ。

 前日に続き打撃陣の調子は上向き。マシンを使ったフリー打撃は、ミートの感覚を確かめるように各打者とも鋭い振り。さく越えが何本か飛び出すなど、力強い打球を放っていた。6日は午後1時から大阪市の南港中央球場で練習する。

桐光学園横顔/堅守からリズム

昨秋の関東大会は初戦で敗れ選抜大会出場を逃したが、今夏は雪辱を果たし全国切符をつかんだ。過去に春夏3度出場し、すべて3回戦に進出している強豪。主将の政野寛明ら甲子園出場メンバーがおり、大舞台を経験した強みを持つ。全7試合で失策3の堅守からリズムをつくり攻撃につなげる。

 立木駿一、丸山達也の継投が勝利のパターン。左腕の立木は微妙に変化する130キロ台の直球、大きく変化するカーブでほんろうする。神奈川大会では21回1/3を投げ6四死球と制球もいい。右腕の丸山は180センチの長身から140キロ台の速球を投げ、シンカーなど多彩な変化球も。威力のある球が武器の1年生東條大樹も控える。

 打線はすきがない。1試合平均5・2個の犠打で確実に走者を進め、長打力のある主軸につなぐ。政野は俊足巧打でパワーもあり勝負強い。長打力のある秋山紘樹はチーム打点王。捕手の奥野智也は打率0・526と当たっている。2番筒井章平ら俊足の選手が多く、盗塁やエンドランを駆使した攻撃を交える。

 チームを春夏通算4度目の甲子園へ導いた野呂雅之監督は「互いに守りの野球とチームカラーは似ている。ロースコアの試合をしたい」と決意を語った。

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守備連係を確認 日南学園甲子園練習

【8月5日付・スポーツ面】

中本翔太主将の掛け声で勢いよく飛び出す日南学園ナイン=4日午前・甲子園球場日南学園ナインは4日午前、【本社取材班】甲子園球場で練習を行った。あこがれの地に立った喜びをかみしめながら約30分間、熱のこもった動きでグラウンドの感触を確かめた。

 選手たちは、「行くぞ」という中本翔太主将の掛け声で三塁側から飛び出した。まず主力、控え組に分かれて攻守交互に打撃練習を行い、鋭い当たりを連発。右足のけがが癒え、フェンス直撃の快音を響かせた西井健太三塁手は「まだまだ調子を上げていく」と力強い一言。全選手が積極的に塁上を駆け回り、守備陣は素早い連係を見せた。

 続くノックでは、外野のクッションボール処理や、飛球に吹き付ける浜風もチェック。持田達也中堅手は「最初は狭く感じたが広かった。思ったよりフェンスからボール弾んでこなかったので対策を考えたい」と本番を見据えた。

 投手陣は軽めの投球でマウンドの感触を確かめた。エースの有馬翔は「ホームベースが近く感じられて投げやすかった。実感がわいてきた」と気合を入れ直していた。

 午後からは鳴尾浜臨海公園野球場に移動し、大半を打撃練習に割いた。ロングティーでフォームなどを確認。力強い打球を放ち、打線の仕上がりの良さを感じさせた。

「最高の思い出」

○…打撃投手を務めたのは3年生の山口幸一郎と竹田洋平。念願だったマウンドでの“登板”を終え、「最高の思い出になった」と声をそろえた。

 持ち前の制球力で打者が打ちやすい球をテンポよく放った山口は「投げ込むうちに緊張してしまった」と言いながらも、満足そうな笑顔。一方の竹田は最初、球が高めに浮くこともあったが、「気持ち良くできた」と感想。ともにしっかりと役目を果たした。

 これから試合が近づくにつれ打線の調整が重要になっていく。チームの屋台骨を支える2人は「みんなの調子が上がるように投げていきたい」と、勝利のために力を尽くすことを誓った。 >>>back to top

きょう組み合わせ抽選

8日に開幕する第89回全国高校野球選手権大会(15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が5日午後4時30分から大阪市北区のフェスティバルホールで49代表校が参加して行われ、3回戦までの対戦が決まる。

 第60回大会以降定着していた初戦での東西対決方式の抽選を取りやめるため、同地区同士の対戦が初戦で実現するケースも予想される。2校出場の北海道、東京は初戦で当たらないように振り分けられる。準々決勝の組み合わせ抽選は大会第11日の第1試合終了後、準決勝の抽選は第12日の第1試合終了後に行われる。

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