◎…先発の寺原は7回を5安打3失点。4度目の登板で初の失点となった。
六回に制球を乱し、暴投などで失点した。それでも、得点を許したのはこの回だけ。140キロ台後半の速球に加え、変化球も低めに決まった。「良い形で組み立てができた。後半はばてたけど、下半身を使うことと、淡泊にならないようにと気を付けた」と納得の表情だった。
◎…先発の寺原は7回を5安打3失点。4度目の登板で初の失点となった。
六回に制球を乱し、暴投などで失点した。それでも、得点を許したのはこの回だけ。140キロ台後半の速球に加え、変化球も低めに決まった。「良い形で組み立てができた。後半はばてたけど、下半身を使うことと、淡泊にならないようにと気を付けた」と納得の表情だった。
横浜―広島(13時、横浜、13236人) 広 島000003000─3 横 浜00014210×─8 ▽勝 寺原4試合1勝 ▽敗 大竹2試合1敗 ▽二塁打=鈴木尚2、仁志、新井、金城、佐伯▽犠打=石井2、寺原 ▽犠飛=栗原、仁志、鶴岡▽失策=梵▽暴投=寺原▽与死球=大竹(吉村) ▽試合時間 2時間51分
【評】横浜の中軸打者のバットが振れている。4番村田は3安打1打点と復調の兆し。ベテランの鈴木尚は4安打2打点と好調を持続している。広島は大竹が五回途中5失点で降板。広池、永川ら救援陣も制球に課題を残した。
ヤクルト―巨人(13時、神宮、3695人) 巨 人 000203010─6 410000001─6 ヤクルト (九回規定により引き分け) ▽本塁打=畠山3号(3)(門倉)李承Y2号(1)(佐藤) ▽二塁打=青木3、李承Y、小笠原、阿部 ▽盗塁=鈴木尚(1)古城(2)米野(1) ▽失策=小坂、福川▽暴投=石川、遠藤、木佐貫▽与死球=門倉(田中浩) ▽試合時間 3時間21分
【評】巨人の門倉は4回5失点。制球が甘かった立ち上がりに打ち込まれた。新外国人ゴンザレスは2適時打で勝負強さを見せた。ヤクルトは石川が六回途中4失点。要所での詰めの甘さが課題だ。青木は3本の二塁打を放ち好調だ。
苦しみながらの79球だった。オープン戦2度目の先発となった横浜の寺原が6回を無失点。6安打2四死球と、毎回のように走者を背負う厳しい投球に「危ない球が多かった」と厳しい表情だった。
真っすぐも、変化球も高めに浮いた。「フォームがばらばらだったのを、途中で修正できなかった」。相手の打ち損じに助けられ、3併殺。納得のいく内容ではないが、それでも大矢監督は「悪いなりによく投げた。今の通り投げてくれれば、そう崩れはしない」と一定の評価をした。
キャンプ終盤の実戦練習では打ち込まれることも多かったが、オープン戦で調子は上向き。ここまで3試合で10回を投げて無失点の安定感で、首脳陣の信頼も手にした。開幕ローテーション入りへ向け「必ず自分が入ると思ってやっている」と自信をのぞかせる。
日南学園高時代に150キロを超える速球で甲子園を沸かせたが、プロ入り後は伸び悩んだ。フォームを修正して挑んだ昨季は、プロ5年目にして初完封を経験した。「勝負はシーズンに入ってから」と寺原。剛腕復活へ、周囲の期待は高まる。
【写真】6回を無得点に抑えたものの制球に課題を残した横浜・寺原
横浜―西武(13時、横浜、4822人) 西 武000000010─1 横 浜000000001─1 (九回規定により引き分け) ▽二塁打=片岡、福地、仁志▽犠打=片岡▽盗塁=栗山(4) ▽失策=石井義、石川▽与死球=寺原(福地) ▽試合時間 2時間45分
【評】先発で計算される両投手に課題が残った。西武の涌井は5回無失点。変化球は新球のシュートが効果的で制球も良かったが、球威が物足りなかった。横浜の寺原は6回無失点だったが、制球が不安定で被安打6、2四死球を与えた。
中日―楽天(14時1分、ナゴヤドーム、23447人) 楽 天001001110─4 中 日200000000─2 ▽勝 谷中1試合1勝 ▽S 福盛1試合1S ▽敗 山本昌2試合1敗 ▽本塁打=山崎武1号(1)(山本昌) ▽三塁打=井端▽二塁打=フェルナンデス、草野、ウッズ、井端 ▽犠打=嶋▽犠飛=吉岡▽失策=荒木、西川▽与死球=デニー(塩川) ▽試合時間 2時間58分
【評】楽天は岩隈が4回を2安打。不安定な立ち上がりに2点を失ったが、二回以降は球速が上がり内容も良かった。オープン戦初出場の山崎武は本塁打を含む2安打。中日は川上が4回を5安打1失点。変化球の細かい制球が今後の修正点。
左右の新戦力が古巣のマウンドで躍動した。1人は23歳の若き右腕、寺原。もう1人は43歳のベテラン左腕、工藤。かつてホークスのユニホームを着た2人の好投に、大矢監督は「ことし初めていい試合ができた」。
先発は、多村とのトレードでソフトバンクから横浜へ移籍した寺原だった。3回を1四球のみとほぼ完ぺきな内容に「満足」と人懐っこい笑みを浮かべた。
小久保を外へのスライダーで3球三振に仕留めるなど4三振を奪い、おぼろげだった先発ローテーション入りへぐっと近づいた。
巨人から移籍した工藤も、負けていない。「収穫はなかった」と言いながらも、2回を2安打無失点。
昨季のチーム防御率はリーグ最低の4.25。投手力、特に先発陣の整備が急務な横浜にとって、2人が大きな力となるのは間違いない。
【写真】ソフトバンク戦に先発し、3回を無安打無失点と好投した横浜・寺原
ソフトバンク―横浜(14時1分、ヤフードーム、21497人) 横 浜 000003030─ 6000000010─1 ソフトバンク ▽勝 工藤2試合1勝 ▽敗 高橋秀2試合2敗 ▽本塁打=アダム1号(1)(高崎) ▽二塁打=仁志▽犠打=石井、小池▽犠飛=村田 ▽盗塁=仁志(1)下窪(1)吉村(1)川崎(4) ▽暴投=寺原、高橋秀▽与死球=高橋秀(村田) ▽試合時間 2時間52分
【評】横浜の主力投手陣がそろって好投した。先発の寺原は球に力があり、3回を無安打無失点。工藤、三浦も安定した制球でともに2回を0点に抑えた。打線では吉村が3安打3打点。ソフトバンクの新垣はシュートを生かし5回を無失点。
◎…完全復活を目指すロッテの黒木がオープン戦に初登板した。3番手で1回を3人で片付け「今の精いっぱいは出せた」と及第点をつけた。
ウッズは新球のシュートで一飛に打ち取り、森野はシンカーで捕邪飛。かつてのように気合を前面に出し、力で押す投球ではないが「今は内外の出し入れ、緩急で新しいスタイルを模索している。昔に戻す必要はない」と話す。「2007年版黒木」は順調に第一歩を踏み出した。
【写真】ロッテの3番手で登板し、1回を無安打の黒木
中日―ロッテ(14時、ナゴヤドーム、8718人) ロッテ003010000─4 中 日000000002─2 ▽勝 成瀬2試合1勝 ▽S 加藤2試合1勝1S ▽敗 小笠原2試合1敗 ▽本塁打=青野1号(1)(佐藤亮) ▽二塁打=青野、大松▽犠飛=森野▽失策=田中雅、井端 ▽試合時間 2時間41分
【評】ロッテは成瀬、久保の先発投手陣が3回ずつを投げてともに安打を許さず、仕上がりの良さをアピール。大松は3安打を放ち外野の定位置確保に前進した。中日は打線が八回まで無安打と不調。先発枠を目指す小笠原も制球が悪かった。
◎…韓国プロ野球のSKと練習試合を行い、青木が3点本塁打を放った。内角高めの直球を強引にとらえて右翼席へ。「今まであのコースの球を本塁打したことはなかった。見逃せばボールだと思うが、うまく打てた」と青木自身もびっくり。
「ボールを遠くに飛ばせるのは体のバランスがいいということ」と手応えを感じた様子だ。
ヤクルトの青木は2度のチャンスをものにした。二回はグリンの内角直球に腕を畳み、体の回転を使って右翼線に2点二塁打。八回は左腕・清水のスライダーを引きつけ、今度は左翼線に適時2塁打を放ってみせた。
一回の中前打と合わせ、鋭い打球を3方向に打ち分けた。「状態がいいので逆に怖いくらい」。自然に笑みがこぼれた。
昨季は最多安打(192)と最多盗塁(41)の2冠を獲得した。今季の目標は「去年の成績を上回り、優勝すること」と明確だ。
一昨年以来で前人未到の2度目のシーズン200安打だけでなく、首位打者や盗塁王も視野に入れるが、まだ経験していないペナント奪取を最優先に考えている。
オープン戦とはいえ、結果にこだわる。24日の中日戦は2安打を含む3度、この試合は4度出塁した。「チームには若手が多いので、先頭打者として引っ張っていきたい。試合に出ていながら打たないと雰囲気が悪くなる」。チームリーダーとしての自覚が成績に表れている。
【写真】2回ヤクルト2死1、3塁、青木が右翼線に2点二塁打を放つ
ヤクルト―日本ハム(13時2分、浦添、7258人) 日本ハム 100100200─4 03002003×─8 ヤクルト ▽勝 ゴンザレス1試合1勝 ▽敗 グリン1試合1敗 ▽本塁打=稲葉1号(1)(ゴンザレス)2号(1)(ゴンザレス) ガイエル1号(2)(江尻)今成1号(2)(増渕) ▽二塁打=ガイエル、真中、青木2、飯原 ▽犠打=畠山、宮出、飯原▽失策=田中賢▽暴投=グリン、増渕 ▽試合時間 2時間52分
【評】ヤクルトは青木が3安打3打点と活躍、中軸候補のガイエルも2点本塁打で力を示した。2番手で登板の新人・増渕は3回2失点ながら5三振を奪った。日本ハムは稲葉が2本塁打。先発したグリンは3回3失点と調整遅れを露呈した。
◎…ソフトバンクから横浜に移籍した寺原は1回を3者凡退に抑えた。六回からマウンドに上がり、わずか9球。
ストライクを先行させ、打たせて取り「フォームを大きく使えた」と笑みを浮かべた。
キャンプ後半の実戦練習では疲労からか、打ち込まれる場面が多かった。先発ローテーション入りを狙う右腕は「1イニングだったけど、しっかり抑えてアピールしないといけない」と話した。
横浜―中日(13時3分、宜野湾、7218人) 中 日100100000─2 横 浜000000000─0 ▽勝 長峰1試合1勝 ▽S 久本1試合1S ▽敗 加藤1試合1敗 ▽本塁打=上田1号(1)(三浦) ▽二塁打=相川、村田▽失策=井端▽与死球=久本(下窪) ▽試合時間 2時間42分
【評】横浜は新加入の工藤が無失点ながら1回に2安打を許し、細かい制球に課題。寺原は1回を三者凡退に抑えた。中日は先発枠入りを目指す長峰がコースに変化球を投げ分け、2回を2安打無失点。新人の堂上直は2安打を放った。
中日―ヤクルト(13時、北谷、4974人) ヤクルト 000010201─4 100000100─2 中 日 ▽勝 佐藤1試合1勝 ▽S 花田1試合1S ▽敗 三沢1試合1敗 ▽本塁打=井端1号(1)(グライシンガー) ▽二塁打=青木、畠山、春田、田中浩▽盗塁=飯原(1)▽失策=森野、西川、小田 ▽試合時間 2時間48分
【評】ヤクルトは2年目の飯原が2安打1盗塁でアピール。青木は2安打を含む3度の出塁で存在感を示した。1軍定着を狙う中日の石井はスライダーが良く、2回を無失点と好投した。注目の新人、堂上直は4番で3三振に終わった。
◎…22年目の田中幸が“満塁本塁打”で元気なところを見せた。実戦を想定した練習で、無死満塁の場面で右翼へ放ったライナー性の打球が柵越え。「犠飛が打てればと思った結果」と照れた。
今季は通算2000安打まで、残り18本で迎える。いまは故障の不安もなく、「体が動くから楽しい。気持ちも入ってきた」。偉業達成に向け、状態の良さを口にした。
【写真】打撃練習する日本ハム・田中幸=名護
◎…2軍で調整していた福盛が紅白戦に登板し、1回を3者凡退で片付けた。
塩川からフォークボールで三振を奪い、鉄平と山崎隆をツーシームで内野ゴロに仕留め「思った通りに投げられた」と手応えを語った。
昨季はシーズン途中から抑えを務め21セーブを挙げた。今季もストッパーとして期待がかかる右腕は「最初から抑えができるように結果を出したい」と意気込んでいた。17日は練習休み。
◎…ロッテ投手陣がフリー打撃に登板を始め、8日は渡辺俊、久保らが打者を相手に投げた。
渡辺俊は変化球を交えて70球。平下の打球が左太ももを直撃するアクシデントもあったが、大事には至らなかった。「きょうは打者との距離感を確認しただけ。足は痛いけど投げられたし大丈夫」と話した。
久保は82球を投げ込んだ。カットボールが抜けることもあり「打者が立つとリリースポイントがずれた。ブルペンとは違うので、また投げたい」と話した。
◎…ソフトバンクから移籍した寺原が4日連続でブルペン入り。小気味よいテンポで約70球を投げ「今日はうまく体重移動ができた」と満足そうだった。
昨季は16試合に登板したが、わずか3勝どまり。新天地での復活を期す右腕は「足を上げた時に背中が縮こまってしまう癖があるので、それを意識して投げている。順調です」と笑顔を見せた。
【写真】ブルペンで熱のこもった投球を見せる横浜の寺原=宜野湾
復活を目指すロッテの黒木が4日、初めてブルペンに入った。「第1クールの間に肩の感覚を試したかった」と軽めの投球で、変化球を交え35球。試運転を無事に終え、明るい笑顔を見せた。
同じ失敗は繰り返せない。昨年は「頭と体の感覚が合わないまま、無理に練習して失敗した。1年間を苦しくしてしまった」とシーズンにまで響いた調整ミスを犯した。今年も「体がぼけている感じは同じ。10メートルのつもりが15メートル投げてしまったりする」と言うが、苦い経験を生かし、慎重に体との対話を続けている。
後がないと覚悟を決めたからこそ、焦りはない。「今までと一番違うのは心。野球を楽しんでやると決めた」。もちろん優勝に貢献してこそ、本当の楽しさを味わえる。その時を信じ、黒木の戦いが続く。
【写真】初めてブルペンに入り投球するロッテの黒木=ジーロング
キャンプイン前日の1月31日。ヤクルト・青木は、宿舎で行われた全体ミーティングの席で、主将の宮本に「今季は先頭に立って若手、外野手を引っ張ってほしい」と「副主将」に指名された。
昨年は2年連続最多安打と盗塁王のタイトルを獲得し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の一員として世界一にも輝いた。4年目ながら実績は十分。「引っ張る立場になったな、という自覚はある」と語る青木は誰もが認めるチームの「顔」に成長した。
責任感に後押しされるように、今キャンプの練習量は「練習の虫」と言われた昨年までをさらに上回る。全体メニュー後も練習場に残り、納得するまでバットを振り続けるのが日課だ。毎日のバットスイングは優に1000を超える。
数以上に本人が強調するのが「下半身に意識を置きながら振ること」だ。入団時の線の細い印象はすっかり消え「筋トレではなく、下を意識しながら振っていたら足腰がみるみる太くなった」と青木は説明する。
持ち前の瞬発力に下半身の力強さが加わり、脚力を測るレッグプレスではチームトップの数字をたたき出す。海老野コンディショニングコーチが「体重の差はあるが、下半身の力はデビルレイズに移籍した岩村に近いものがある」とうなるほどだ。
昨年末、早大時代から考えていた米大リーグ挑戦の希望を公表した。まだ「希望」だが、高い目標を口にすることがさらなる飛躍を呼び込むことは間違いない。「取れるタイトルはすべて取りたい」と貪欲(どんよく)な姿勢で今季に臨む。
【写真】走塁の練習をするヤクルトの青木=浦添
◎…大学生・社会人ドラフト4巡目で入団した下園辰哉(宮崎日大高―九州国際大)がプロの洗礼を浴びた。フリー打撃で2本のバットを折って苦笑い。「まだ第1クールなんで」と頭をかいた。
九州六大学リーグでは通算114安打を放った“九州の安打製造器”も、なかなか打球を前へ飛ばすことができず「疲れがなかなか抜けない。毎日しんどいです」と弱気をのぞかせた。