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東京五輪イヤー

2020年1月8日
◆県勢選手の挑戦後押しを◆

 東京五輪・パラリンピックの年が明けた。本番まで半年余りとなり一部競技で出場メンバーが決まる中、本県ゆかりの選手も代表入りへラストスパートをかけている。夢舞台への挑戦と本番での活躍を後押ししたい。

 県勢トップを切って代表入りを確定させたのが、空手男子組手75キロ級の西村拳選手(24)=チャンプ。福岡市出身だが、強豪・宮崎第一高で日本一に。近畿大で故木島明彦監督=串間市出身=に指導を受け、国体に本県代表で出るなど宮崎と縁が深い。

 注目は、柔道男子66キロ級で昨年の世界選手権を制した宮崎市出身、丸山城志郎選手(26)=ミキハウス、写真。ライバル阿部一二三選手(22)=日体大=と全階級で最も熾烈(しれつ)な一騎打ちが続く。柔道では、前回リオデジャネイロ大会男子73キロ級金メダルの大野将平選手(27)ら旭化成の3人が2大会連続出場を目指しており、目が離せない。

 バレーボール男子で日向学院高出の李博選手(29)=東レ、宮崎市出身=や同じく女子の新鍋理沙選手(29)=久光製薬、延岡学園高出=に加え、野球のオリックス・山本由伸投手(21)=都城高出=らも有力。一方、ハンドボール女子主将の原希美選手(28)=三重バイオレットアイリス、延岡市出身=は昨年11月に右膝を負傷、ラグビー女子の黒木理帆選手(21)=立正大、門川町出身=も昨年末に右足を故障し、復帰が待たれる。

 本県を拠点とする女子選手にも期待したい。カヌースプリント・カナディアンの島津早耶子(26)=テレビ宮崎、陸上100メートル障害の清山ちさと(28)=いちご・宮交シティ=両選手や、パラリンピックでは400メートル(知的障害)の外山愛美選手(21)=宮崎銀行=らの名前が挙がる。

 東京五輪の主役は選手だけではない。全国を回る聖火リレーが4月26、27日に県内12市町の13ルートを巡る予定で、大会スポンサー枠などを除く本県在住やゆかりのある走者45人が昨年末に発表された。地元をランナーが駆ける姿を目にすれば、さらにムードは盛り上がるだろう。

 スポーツ関係者にとっては、この関心の高まりを本県で6年後に開催予定の国民スポーツ大会(国スポ、国体から2023年に改称)、全国障害者スポーツ大会につなげたいところだ。国スポの競技会場地は本年度中に全て決まる見通しで、陸上競技場など県有施設を新設する動きも進み、競技力強化が本格化する。ただ、何より大切なのは県民の意識。選手が技を競い交流を深めるスポーツ大会の魅力を再発見し、自分の町に受け入れる土壌をつくっていきたい。

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