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本県スポーツ展望

2019年1月5日
◆県と競技団体意思疎通図れ◆

 2019年は県内スポーツ関係者にとって正念場となりそうだ。県は、26年の本県2巡目国体に向け陸上競技場など県有3施設(陸上競技場、体育館、プール)を整備する基本計画を3月までにまとめる予定で、準備が加速する。県勢選手は20年東京五輪への代表選考や、本県を含む南九州・沖縄4県で今夏に開く全国高校総体(南九州インターハイ)出場へ挑む。県を挙げて地元ゆかりのアスリートを応援する機運を盛り上げたい。

整備地巡り主張対立

 国体は23年から「国民スポーツ大会(国スポ)」に変わる。本県で1979(昭和54)年に開かれた当時に比べ注目度は下がったが、選手や観客が多数集う「スポーツの祭典」だ。その会場を巡る議論が昨年、県民の耳目を集めた。

 県が都城市・山之口運動公園に計画する陸上競技場について、宮崎陸上競技協会と県ラグビー協会は宮崎市の県総合運動公園への新設を求め、4万4878人分の署名などを提出した。県は「主要施設を分散させ『スポーツランド』を全県展開できる」「県総合運動公園は津波で浸水する恐れがあり、大規模な大会実施は困難」などと主張。2競技団体は「宮崎市から離れており大会運営スタッフの移動負担が大きい」「事前に協議がなく、説明だけだった」などと訴える。隔たりは大きいが、両者は現在協議の場を設けており、何らかの方向性が見いだされることを期待したい。

 一連の議論を通じ、県と競技団体はもっと意思疎通を図るべきだと感じた。2巡目国体に向けては各競技の実施会場選定も進み、正式・特別競技(38競技162種別)のうち3割程度が決定。2019年度中に選定を終える予定で、調整をスムーズに行うためにも各団体との連携強化が求められる。

県勢選手活躍に期待

 県勢選手に目を転じると、楽しみな話題が多い。まずは来年の東京五輪に向けた動き。ハンドボール女子日本代表の原希美主将(延岡市出身)は本番へ弾みをつけようと、今年11月から熊本県で開く世界選手権を見据える。重量挙げ男子の高尾宏明選手(日向市出身)はリオデジャネイロ五輪に続く出場を狙う。柔道では、女子52キロ級の志々目愛選手(都城市出身)ら県出身者に加え旭化成勢による各階級の代表争いも見逃せない。

 夏の南九州インターハイも注目だ。本県では9競技が行われ、少林寺拳法やボクシング、ソフトテニス、弓道などは上位が期待される。大相撲初場所で再入幕する琴恵光関(延岡市出身)、女子プロゴルフで昨年2年ぶりにツアー優勝した大山志保選手(宮崎市出身)らもファンを沸かせそうだ。

 9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会前には、宮崎市で日本、イングランド代表が合宿を行う。本県ならではのトップ選手に触れられる機会。春のプロ野球キャンプなどだけでなく、こちらもぜひ足を運んでほしい。

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