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宮崎牛3連続日本一

2017年9月12日
◆チーム一丸となった勝利だ◆

 第11回全国和牛能力共進会(全共)宮城大会で、宮崎牛が最高賞・内閣総理大臣賞を受賞し、3大会連続で日本一の栄冠に輝いた。前々回2007年の鳥取、前回12年の長崎大会に続く快挙だ。

 今回、内閣総理大臣賞を獲得したのは肉牛の部8区。同じ種雄牛を父に持つ去勢牛3頭一組で全国の和牛産地が肉質を競った。脂肪交雑、いわゆるサシの入り具合だけでなく、うま味成分・オレイン酸の含有量でも本県の肉牛は高く評価され、日本一と認められた。

 39道府県から過去最大規模の513頭が出場した今大会で、チーム宮崎は、8区のほかに種牛の部の5区、総合評価群の7区でも優等首席を獲得した。全9区分中3区分で全国の頂点を極めたことになる。

 道府県別で競う団体賞では鹿児島県に次いで惜しくも2位だったが、畜産王国宮崎の実力を今大会でも全国に十分示すことができた。今後5年間、宮崎牛が日本一の称号を続けて使う権利を得たことが何よりうれしい。

一大産地をアピール

 今回の日本一は、口蹄疫からの復興をアピールした前回の長崎全共とはまた違う意味の達成感と喜びが広がる。高い目標を超えねばならなかった王者は、重圧と戦いながら、前評判通り県民の期待にこたえた。

 チームの主役は、切磋琢磨(せっさたくま)しながら本番を迎えたベテラン勢と初出場の若手だった。3回以上の出産を経験した母牛4頭一組の種牛の部5区では、松本範子さん(75)=日南市南郷町=の「とみの3」が、長崎全共の2区に続き2大会連続で日本一の優等首席に輝き、歴史にその名を刻んだ。

 高校生では30年ぶりの全共出場となる2区の小林秀峰高が全国の強豪と競り合いながら優等5席を獲得する健闘を見せた。母、子、孫の3世代3頭一組で競う6区に初出場した土居義信さん(45)=小林市野尻町=も全国2位の優等2席に輝いた。

 同じ種雄牛の系統7頭で種牛、肉牛の優劣を決める通称・華の7区では、本県のスーパー種雄牛・秀正実(ひでまさみつ)の子牛たちが2大会連続で優等首席となり、繁殖・肥育ともに和牛の一大産地である宮崎の底力をアピールすることもできた。

関係者と地域に感謝

 今回の日本一は、出場農家をはじめ全国和牛登録協会県支部、農協、畜連、行政、県家畜改良事業団、獣医師、人工授精師、運送業者など多くの和牛関係者と地域が一丸となって生み出した結果だ。

 優等首席を獲得した5区メンバーの安楽亮汰さん(21)=日南市南郷町=が「代表に決定して以来、朝早くから支えてくれた地域の農家や関係者のおかげ」と語るように、栄光をつかんだ農家のコメントは喜びよりも感謝の気持ちであふれている。その言葉が胸に迫るのはオール宮崎でつかんだ勝利を象徴しているからだ。

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