ホーム くろしお

夫はベストパートナー

2019年11月22日
 小説「おいしい水」を執筆するにあたって、作家の盛田隆二さんは、12人の主婦に取材した。そのうち11人が「わたしのベストパートナーは夫ではない」と言い切ったことに盛田さんは最初、驚いたそうだ。

 インタビューに答えてくれた主婦のほとんどが、平凡で安定した暮らしや人生を望んで結婚したわけではなかったという。「この人とならば一緒に生きがいをもって生きていける」と思ったからこそ伴侶に選んだのだが、残念なことに夫たちはそうではなかった。

 「おさんどん(食事係)しか求めない男をわたしは求めません」「いつまでも夫と男女でいたかった」。発言を聞いて盛田さんは結婚に対する女性の価値観が想像する以上に変わってきていることを知った(森恵子・高橋誠著「小説50 あなたへの著者からのメッセージ」)。

 応援したい新婚カップルがいる。本紙記事で紹介した小林市堤の新田泰佑、友美さん夫妻。宮城県から全国和牛能力共進会に出場した実績を持つ友美さんは、古里から連れてきた雌牛の血統で泰佑さんと全共出場を目指すという。これ以上ないほどの夫婦の生きがいだ。ぜひとも達成してもらいたい。

 「いい夫婦の日」のきょう、入籍するカップルも多いはず。せっかく一緒になったのなら互いにベストパートナーと思える夫婦を目指したい。サン=テグジュペリの言葉にもある。「愛とは、互いに見つめ合うことではなく共に同じ方向を見つめること」と。

このほかの記事

過去の記事(月別)