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いいトイレ

2019年11月7日
 次の日曜日(11月10日)は「トイレの日」。11を「いい」、10を「トイレ」と読む語呂合わせだ。1985年に日本トイレ協会が制定した。同協会は公衆トイレの実態を調べ、マナー向上と美化に努めてきた。

 30年以上前からの取り組みが功を奏し、最近では駅や公園のトイレも機能やデザインが改善され、「トイレの日」制定当時に比べて随分良くなった(フレア情報研究会編著「この日なんの日 科学366日事典」)。だが障害者の立場からはまだまだ不十分のようだ。

 7月の参院選で初当選した重い障害のある木村英子議員が、国会で公共施設の多機能トイレの問題点を指摘。デパートで複数階のすべてで入れなかった経験を基に車いす、子ども連れなど「それぞれのニーズに合わせたトイレを複数作るべき」(在京紙)と訴えたそうだ。

 ロンリー・プラネット編/中島由華訳「何度でも行きたい世界のトイレ」には世界中の変わり種トイレが紹介されている。その中のひとつ、カナダ北極圏ツンドラ地帯の大雪原にあるトイレが帆布で覆われているのは、プライバシーを守るためではなくお尻が便座に凍り付くのを防ぐためだという。

 トイレは国の文化度を示すバロメーターとされる。車いすだったら、手が使えなかったら、子連れだったら、人工肛門だったらなどさまざな人のことを考えつつ用を足したい次の日曜日。お尻だけではなく心にも温かい日本の「いいトイレ」にするためである。

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