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ラグビーの奇跡

2019年10月19日
 ジャッカル、オフロードパス、ラック―。このひと月で覚えたばかりの用語がつい口をついて出る。ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で日本の躍進が続いて、ラグビー競技の魅力が広く浸透した。

 うれしいのは、実況放送の中で「地獄の」宮崎キャンプが頻繁に取り上げられること。知名度が上がって先日の「旅のひとこと」には「事前キャンプ地の宮崎市でテレビ観戦するために友人と来た」という人もいた。日本代表が祈願した神社も観光客が増えたとか。

 日本が初の1次リーグ突破を決めた13日夜のスコットランド戦を、まさに”聖地”の同市・シーガイアで開かれたパブリックビューイング(PV)で知人らと観戦した。ファンらが試合前から大画面の選手に合わせて君が代を斉唱するなど、競技場との一体感に圧倒された。

 一進一退の攻防が続いて観客のため息や拍手、歓声に引きずり込まれる。勝利が決まり、知らない人ともハイタッチするのは心地よかった。スポーツ観戦は、どこでだれと見るかで楽しさが大きく左右されると納得。いよいよ明日は準々決勝の南アフリカ戦だ。宮崎市内でもPVが予定されている。

 台風19号の被災地では日本代表の奮闘が人々を元気づけ、選手らも特別な気持ちで試合に臨んだという。全国からの声援がまた、復興を後押しする雰囲気につながれば素晴らしい。ラグビーの奇跡は強豪に勝つことより、観客を巻き込む一体感にあるようだ。

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