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秋の味覚を狙う害虫

2019年9月18日
 朝起きたら扇風機の風が冷たく感じた。外に出ると青空が高く見える。暦には関係なく秋の到来を実感する瞬間があるが、昨日はまさにそうだった。日中の残暑は厳しいとはいえ、朝夕は随分涼しくなった。

 先の週末、宮崎市郊外へドライブに連れて行った県外客が「あれっ、稲穂が実っている」と意外そうに言う。どうやら、ニュースなどから本県は超早場米ばかりのイメージが強いらしい。割合からすれば早期や普通期水稲の方が多いことを教えると納得していた。

 見回すと稲穂が黄金色に輝いて、収穫が楽しみだ。ただ少し見ただけでは分からないが、この夏は暑かったせいか害虫の発生がやたらと多く、今も続いている。とりわけ稲を枯らす「トビイロウンカ」の被害は過去10年で最悪ペース。中国で発生し日本へ飛来したらしい。

 イネやトウモロコシに寄生するガ「ツマジロクサヨトウ」も怖い存在だ。7月に鹿児島県内で国内では初めて発見され、本県にも拡大。寄生する野菜は80種類にも及ぶ。ほかにも幅広い野菜や花卉(かき)類に食害を引き起こすガ「ハスモンヨトウ」、水稲を食い荒らすジャンボタニシも発生が多いという。

 田畑ではないが、ガのキオビエダシャクによるイヌマキなどの食害も再び確認されている。10年ほど前に県内で大量発生したのを記憶する人は多いだろう。いずれも幼虫のうちに薬剤散布して駆除するのが鍵だ。秋の味覚を守るために地域全体で早期対策を。

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