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絵日記

2019年8月12日
 長い夏休みも折り返し点を過ぎて、学習机に山積みになっている宿題が気になるお子さんもいることだろう。問題集や工作は追い込みが可能だろうが、絵日記や自由研究をさぼっていると大変なことになる。

 苦行のひとつと思っていたが「アジアの子どもたちの絵日記集」を読んで考えが変わった。三菱グループ関連企業で構成する広報委員会などが「伝えたいな、私の生活」をテーマに、アジアの24の国と地域の6歳から12歳の子たちから募集した作品をまとめた冊子だ。

 ブータンのジュナム・ライさん(12歳)の村は電灯も道路もない代わりに、汚染も騒ぎもない。絵はすぐそこまで山が迫り、家畜が草をはむ風景。文章の表現も豊か。「そよ風の音だけが聞こえ、すべての葉っぱが晴れた空や川の流れといっしょにダンスをしています」。

 ミャンマーのソー・ネイ・テッ・アウンさん(11歳)は自分の出家式のことを書いた。修行僧になる前に、金色の傘と伝統的な飾りを付けた白馬に乗って、町をめぐるそうだ。絵はその日の様子で馬上のソーさんは穏やかで満足げな表情を浮かべ、文章は「ぼくはとても幸せです」と結ばれている。

 フィリピンのショーン・アンドレイさん(12歳)は家族の絵に「両親が出会ったおかげで、ぼくたち家族は世界で一番幸せな家族になりました」という文を付けた。宮崎の子どもたちの絵日記はどうだろう。書き、描く題材には恵まれていると思うけれども。

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