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山の日にヤッホー

2019年8月11日
 「ヤッホー」。誰でも知る山での歓声だが、それをそのまま名前とする山が熊本県にあると知人に誘われて出掛けた。同県の山仲間に案内されて赴いたのが同県北部の山鹿市と菊池市にまたがる八方ケ岳だ。

 標高1051メートル。正しくは「やほうがだけ」。ヤッホーは少し苦しい読みだが、全国でもそれらしき名の山は他にないらしく、九州の山好きならヤッホーの山で大抵は通じるとか。ただ八方どこからも同じ形に見えるからこの命名で、ヤッホーとは直接関係ない。

 登山口から約2時間で山頂へ。お約束とばかり「ヤッホー」と気勢を上げると、開けた山頂で弁当を広げている大勢の登山客らがけげんそうにこちらを見るので恥ずかしかった。ともかく山腹には奇岩もあり、楽しめるコースとして同県では広く親しまれている山と聞いた。

 今日は「山の日」。2016年からの、まだ若い国民の祝日だ。祝日法では「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」趣旨だが、なぜこのお盆に埋もれる日が選ばれたのか明確な由来はない。しかも、来年は東京五輪の閉会式翌日に当たる10日に変更されるなど、どうも認知度が高まらない。

 ちなみに今は死語化しつつあるヤッホーという言葉も、由来がドイツ語とか山伏とか諸説ある。叫ぶのも日本だけの慣習らしい。あいまいな話が多くなったが、本県にとって身近にある山の圧倒的な存在感、ヤッホーを叫ぶ時の開放感だけは疑いようがない。

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