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わが町の災害ボランティア

2019年7月9日
 災害が起きた後に避難所や災害本部で見かけるテント。そばの建物やあずまやを利用すればいいのに「なぜわざわざ?」と思っていたが、場所の確保のほかにも理由がある。

 再び地震や強風が起きても倒れない。非常時にはすぐ撤収、移動できる。土足で入れるのも重宝するそうだ。梅雨の晴れ間となった先週末、宮崎市のある地区であった災害ボランティアセンター支部の運営訓練で、自治公民館から集めたテントの設営から行った。

 作業の流れが分かると思い、スタッフに応募、参加。ボランティアに来た人たちの受け付けからオリエンテーション、被災者の希望とボランティアをつなげるマッチング、資材貸し出し、現地案内などがシステム化されていて感心した。

 ベテランに聞くと実際の現場は慣れない人で混乱して、スピード感と的確な整理が求められるという。作業から帰ってきた人たちに報告書を書いてもらう役目を担当したが、事故やミスマッチングがなかったかを尋ねる。彼らの健康状態まで気を配ることも大事。

 講話した防災士の芝崎敏之さんは、今は全国からボランティアが来るが日によってむらがあり、地域で幅広い世代が助け合う体制が必要と説く。「数を確保すれば休憩や交代ができる。被災者のニーズは多様。わずかな力でも貴重だ」。

 西日本豪雨から1年たつ。広範囲で冠水した岡山県倉敷市真備町地区の犠牲者51人中42人は要支援者だった。各個人が救助できる範囲は限定的だが、地区内で災害弱者の情報を共有できれば、わが町のボランティアが力を発揮できそうだ。

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