ホーム くろしお

引き続き大地震に警戒を

2019年5月19日
 理髪店で、いつものように天気から会話が始まった。「雨が続くね」「でもまだ梅雨じゃないでしょ」といった感じ。その後は10日に宮崎、都城市で発生した地震に移った。

 「しばらくは、またでかいのが来るかもしれないんでしょ。津波に漬かりそうだから怖いよ」と理容師。よくニュースには接しているようで頼もしい。相づちを打ちながらこちらが不安になって、スーパーに水を買いに走ると、品薄気味だが、まだ十分にあった。

 あすで10日たつ。1週間程度は(同程度の)最大震度5弱の地震に注意して、と発表されていたので危機を脱した、とほっとしている向きもあるのではないか。だが全く油断できない。この新聞が届く前にも発生しているかもしれない。

 10日の地震の規模はマグニチュード(M)6・3と推定される。専門家は、日向灘を震源とする地震は活動期に入っており、M7~7・5クラスの地震が起きる可能性は高いと断言する。実際、M7以上の地震は昭和以降に5回発生、本県で大きな被害を出した。

 ここで先日よりMの値が1くらい上がってもたいしたことない、と思ったら大間違いだ。「エネルギーの大きさ」を表すMは、1段階違うだけで32倍のパワーを放つ。震度6強レベルの地震となれば、津波が現実的な脅威となってくる。

 日蓮に「夫(そ)れ賢人は安きに居(い)て危きを歎き、佞人(ねいじん)は危きに居て安きを嘆く」という言葉がある。賢い人は安全な状況でも危機に備え、愚か者は危険にあっても安穏を願う、といった意味。慌てなくてもいいが引き続き大地震に警戒したい。

このほかの記事

過去の記事(月別)