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ハマナスと新皇后

2019年5月13日
 宮崎市に住む園芸好きの知人から「庭でハマナスが咲いた。見に来て」と言われた。ハマナスといえば「知床旅情」に歌われるように北国のイメージ。半信半疑で出掛けた。

 確かに、とげだらけの枝から数輪咲いている純白の花はハマナスだ。12年前に人からもらった種がようやく成長したとか。さらに不思議なことがある。その木から取った挿し木で増やしたハマナスが近くで育っているのだが、そちらはなぜか赤い花が咲いている。

 祝賀ムードが南国のハマナスを紅白に咲かせたか。ハマナスは新皇后雅子さまのお印(皇族が身の回り品に付けるマーク)だ。ご成婚前年の1992年に北海道旅行をした際、原生花園で感動した赤い大輪の思い出から選ばれたという。

 改元に伴う行事を次々とこなす皇后。適応障害の療養は続くが、テレビ画面で見る柔和な表情からは着実に回復の兆しがうかがえて喜ばしい。学識の高さと豊かな国際感覚が称賛されるが、皇后を紹介している本によると、日本の伝統にも深く通じているという。

 今後は紅白の花を咲かすように、新天皇陛下と共に日本各地を明るい表情で照らしてくれることだろう。実は皇后は本県とのゆかりも浅くはない。小学4、6年生の夏、家族らと共に1週間~10日間ほどずつ宮崎市のホテルに滞在した。

 2002年7月、献血運動推進全国大会のため来県された際は、昔お世話をしてくれたホテルマンを捜しだして歓談するなど人情に厚い一面もある。軽々しく来県の要望はできないが、また優しい笑顔で地方を元気づけてくれると幸いだ。

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