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宮日スポーツ賞の夢

2019年2月22日
 女子陸上の第一人者で100、200メートル日本記録保持者の福島千里さん。北京、ロンドン、リオ五輪代表になった彼女だが意外なことに全国高校総体の成績は1着ではない。

 中学校時代から全国大会に出場してはいたが、高3の全国総体では100メートルは高橋萌木子さんに敗れて2位、200メートルは中村宝子さん、高橋さんに次ぐ3位で同年齢のライバルの後塵(こうじん)を拝した。もちろん高いレベルでの結果だが敗れたことは後々のばねになった。

 きょう第23回宮日スポーツ賞の贈呈式が宮日会館11階で行われる。今回対象になったのは野球、サッカー、重量挙げなどの6個人と6団体。個人には去年の全国高校総体陸上男子100メートルに出場した宮崎北高3年の桑野拓海さんがいる。

 高鍋町出身。小学5年生のときに腎臓を患い、競技をやめるように言われたが「大好きな陸上を続けたい」と諦めなかった。初出場した高校生あこがれの大舞台。準決勝で10秒35のシーズン高校最高タイムをたたき出したが決勝ではわずかの差で2位に甘んじた。

 大きなハンディを背負いながらの準優勝という快挙である。並の高校生ならば満足するところだろうが桑野さんはそうではない。結果を「悔しい、と思えることがありがたい」と言い、大学で頂点を目指すための原動力にするつもりだ。

 負けを糧として福島さんは努力を重ねたが地元北海道民の応援が何よりの力になった。実績を評価する宮日スポーツ賞だが「さらなる高み」を目指すための後押しも兼ねる。夢をかなえるためには県民の声援とバックアップも欠かせない。

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