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アンパンマンの誕生月

2019年2月10日
 今月はアンパンマンの誕生月。ファンの子からヒーローの誕生日を聞かれた作者のやなせたかしさんが困って自分の誕生日(2月6日)をアンパンマンの生まれた日にした。

 夜空にたくさんの星が輝き、流れ星がいっぱい降り注いだ日。パン工場の煙突から飛び込んできた星の一つがジャムおじさんのこしらえたパン生地に宿り、赤ちゃんアンパンマンが誕生した。つまり流れ星のもとこそアンパンマンの生まれ故郷だといえるだろう。

 宇宙航空研究開発機構が先月、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げに成功した小型ロケット「イプシロン」4号機は搭載していた全7基の衛星を予定の軌道に投入した。その中には人工的に流れ星を発生させる衛星もあった。

 流れ星衛星はイベントなどでの利用を見込む商業目的と知って打ち上げ時の小欄でも少し批判的に書いた。宇宙空間までディズニーランド的にすることはないだろう。地球温暖化を阻止するためのヒント探しなどまだ宇宙からの視座が必要な研究が山積している。

 ユニセフは5日、世界の子どもの5人に1人が1日1・9ドル(約210円)未満の極貧状態で生活しているとする報告書を発表。社会保障の保護がある子は35%にとどまり、子どもを貧困から救うための社会保障強化が急務だと訴えた。

 金もうけ目当ての流れ星からアンパンマンが誕生するはずもない。おなかをすかせた子どもがいれば顔をちぎって与えるヒーローが百人いても足りそうにない地球だ。流れ星頼みではなく大人一人一人がアンパンマンのハートを持たねば。

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