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子育てカメムシのハートマーク

2018年9月23日
 県内では、未確認だったカメムシの仲間の「オオアシナガサシガメ」を宮崎市の小学6年中西星輔君が木城町であった昆虫採集イベントで発見した。この8月中旬のことだ。

 体長2センチほどの昆虫で、最初はナナフシかミズカマキリだと思ったが、触角が細長く脚に白い部分があることからそれらではないと気付いた。宮崎昆虫同好会会員で本県のカメムシにくわしい小松孝寛さんが鑑定した結果、オオアシナガサシガメだと確認された。

 中西君の発見に触発されてカメムシのことを調べてみた。国内に850種類以上いて子育てする種類が16種。エサキモンキツノカメムシはふ化後、2週間以上も飲まず食わずで幼虫を守り続ける(石井誠著「昆虫のすごい瞬間図鑑」)。

 子育てするカメムシがいることを知って、驚いていたら働きながら子育てする親にとっての朗報がきのう付の本紙社会面に掲載された。内閣府の「企業主導型保育事業」の助成を活用して、事業所や商業施設に保育所を開設する動きが県内で相次いでいるという。

 事業所や商業施設に保育所があればそこに子を預けて働く従業員の送迎負担は減り、発熱などのいざという場合にはすぐに駆けつけることができる。働き方に応じたさまざまな保育サービスを提供できるのも企業主導型保育所の強みだ。

 エサキモンキツノカメムシの特徴は背中のハートマーク。子への愛情を象徴しているようでほほ笑ましい姿だ。将来の夢は「虫博士」という中西君の新種発見を期待しながら願った。本県の子育て環境もハートマークでいっぱいになれよ、と。

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