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チロリン村の野菜たち

2018年8月8日
 昭和30年代にNHKで放映された「チロリン村とくるみの木」は野菜、果物を擬人化した人形劇だった。野菜たちは皆庶民的で、上品な果物たちとの違いがうまく描かれた。

 「ランランチロリン野菜村 うれしい村だよとぼけ村 みんなの胸に夢の花 お空が青く晴れてます」。黒柳徹子さんら声の出演者たちが歌う主題歌は弾むようなメロディーで劇の面白さと併せて当時、野菜がきらいな子どもたちを野菜好きにする効果があった。

 さてさてチロリン村が実在したら大変な騒ぎになっているはずだ。県内で葉物を中心に野菜の価格が高騰している。猛暑や少雨の影響で東日本の主産地からの出荷量が大きく落ち込み、全国的に品薄状態になっているのが要因だという。

 これからも暑い日が続けば、高値傾向が長引く可能性がある。農林水産省が3日発表した主要な野菜14品目の8月の価格見通しでは白菜、キャベツ、ホウレンソウ、レタスの葉物のほかキュウリ、ナス、トマト、ピーマン、大根が高値のままで推移する見込みだ。

 昨日のぞいたスーパーの棚にはカット野菜や少量パックがたくさん並べられ、単価を抑える工夫がしてあった。筆者のような夫婦ふたりの暮らしはそれだけで助かるけれど、しっかり栄養を取らせたい子どものいる世帯は頭が痛かろう。

 チロリン村みたいに庶民寄りの野菜であってほしいがこの猛暑ではいかんともしがたい。40度超えが珍しくなくなった8月、野菜供給を滞らせないための新たな対策が必要だろう。せめて子どもたちにはたっぷり食べさせてやれるように。

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