ホーム くろしお

日本一長かった石狩川

2018年7月5日
 さんざんかき回して去るものを台風に例えるが、やはり本家は桁違いの迷惑度だ。本県に強風と大雨をもたらした台風7号。被害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。

 台風は西側を通ると影響が大きい。習ってはいたが本県からは距離があったので油断していた。大淀川の橋を渡ると歩くのも困難なほどの風雨だった。堤防まではまだ余裕があったが川の水位は瞬く間に上昇する。日ごろから洪水の際の避難所を考えておきたい。

 台風が刺激したせいもあるのか、意外なことに北海道付近に停滞していた前線が活発化して、北海道は記録的な大雨となった。石狩川が旭川市で氾濫したほかにも各地の河川が氾濫。大雨は日本列島どこでも起こりうることを実感した。

 ところで日本一長い川をご存じだろうか。小学生でも知るように信濃川が正解。第2位は利根川。だが過去のデータを振り返ると、今は3位の石狩川が1位だった。1894年の測量では長さ364キロ。現在より約100キロも長い。どうして短くなったのだろう。

 「日本地図の秘密」(PHP文庫)によると、98年に石狩平野の全体が浸水して死者が118人に上るなど洪水を起こしやすい川だった。北海道で初めて本格的な治水工事が行われ、蛇行している部分を直線化したため全長が短くなった。

 日本一を変えた洪水のパワー。環境保護には問題のある河川改修だが、洪水と格闘した先人の印と思えば頭が下がる。河川氾濫と土砂崩れで多数亡くなった九州北部の豪雨から今日で1年。大雨で様相が一変する川を甘く見てはならない。

このほかの記事

過去の記事(月別)