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ギャンブルは回数が問題か

2018年4月12日
 知り合いがギャンブル依存症になったと聞いて、ショックを受けた。入院が必要なまで症状が進んでいたとは思わなかった。依存症が病気という認識さえ乏しかったと思う。

 その衝撃もあったせいで、政府がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案を今国会へ提出する方針を固めたことに、一抹の不安を覚えた。日本人客のカジノ入場料を6千円とすることや全国の整備箇所数を最大3カ所とすることなどを盛り込むという。

 政府が昨年行った調査では、生涯で競馬やパチンコなどのギャンブル依存が疑われる人は2・7%いたという。2013年の調査の4・8%から減ったのは不思議だが、それでも単純計算で約284万人。アルコール依存症の3倍近い。

 カジノでギャンブルに興じるのは週に何回までが妥当か。そんな議論の末、日本人のカジノ入場回数は週3回、月10回までで決着した。ただ週3回なら日常的に影響はないとする根拠は不明だ。そもそも入場日数の縛りが依存症対策として効果があるのだろうか。

 酒好きのわが身に例えてみる。「毎日飲んではいけない」と“休肝日”を設ける。ところが「昨日飲まなかった」を免罪符にして、次の日はつい大酒してしまう。毎日飲酒よりはましでも、肝臓への負担はあまり変わっていない気がする。

 意志が弱いと言われればそうだが、ダイエットでケーキやお菓子を断つ人も似た経験があるのではないか。河野知事はIRの本県誘致は難しいという。IR効果も見極めないといけないが、とりあえず今は身近に置く状況を考えられない。

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