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義理チョコ募金

2018年2月14日
 共栄火災海上保険宮崎支社がバレンタインデーに合わせて社内で実施している募金活動がおもしろい。義理チョコを「あげたつもり」「もらったつもり」で1口500円を募金。

 お金はNGOを通じ西アフリカへ送り、水田造りや医薬品の購入などに使われるという。「お返しに悩まずに済む」と社員らにも好評のようだ。同様にバレンタインデーの時期にチョコ募金を行っている団体がある。NPO法人日本イラク医療支援ネットワークだ。

 こちらは1口550円の募金に対して趣旨に賛同した製菓会社が作る1缶のチョコを贈る。製造原価を引いた分をイラクの小児がん医療、シリア難民支援などに使う。缶のふたにはイラクの病気の子どもたちが描いた絵を印刷している。

 代表の諏訪中央病院名誉院長、鎌田實さんの寄稿(文芸春秋)によると、毎年8千万円ほど集まる募金の力となったのが、目のがんのために15歳で亡くなった少女の言葉だったという。フセイン政権時代に父を殺された彼女は、病院で絵を描くことが好きになった。

 彼女が描いたのはかわいい女の子。その絵を印刷した缶は間に合わなかったが、亡くなる直前鎌田さんにメッセージを残した。「私は間もなく死にます。でも、このチョコで多くのイラクの子どもたちが助かるから、私はうれしいです」。

 彼女は泣くことも多かった。鎌田さんは「それでも私は役に立っているという思いが彼女を強くしたのかもしれない」と話す。義理チョコも悪くない。でもどこかで役に立っているという思いが自分を強くするバレンタインも素晴らしい。

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