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旅人からの情報

2018年2月11日
 「もののけ姫」「となりのトトロ」など数々のアニメ作品を作り続けてきた宮崎駿さんの情報源は四つ。テレビ、新聞、本そして最後がちょっと変わっていて旅人だという。

 新聞は一般紙から経済紙、政党機関紙まで幅広く読む。テレビは毎週日曜夜9時放送の「NHKスペシャル」を必ず視聴して、月曜の朝はジブリのスタッフと内容をめぐって議論するそうだ。場合によっては番組プロデューサーやディレクターを招くこともある。

 旅人は仕事場を訪ねてくる人たち。彼らの話から「だめになったテーマパーク」や「不良債権絡み」で日本の土地がだぶつき始めていることなどもいち早くキャッチできた(鈴木敏夫著「ジブリの哲学-変わるものと変わらないもの」)。

 手前みそながら弊紙3面の「旅のひとこと」も貴重な情報源である。観光、ビジネス、自分探し、移住の下見などさまざまな目的でいろいろな人たちが本県を訪れ、見て、聞いて、感じた宮崎の宝ものを教えてくれる。またそれを聞き出すのも記者の手腕である。

 最近では、串間の福島港で拾った富山県出身者の声に、太平洋側で取れる魚には日本海とは違ったおいしさがあるという感想があった。青島海岸での取材に青島参道周辺の風景がニューカレドニアにそっくりという初耳の情報もあった。

 宮崎駿さんの口癖は「企画は半径3メートル以内にいっぱい転がっている」だ。ふるさとをよくするヒントもたぶん足もとに転がっているはず。それに気づかせてくれる言葉をおせじと聞き流さず大事にしたい。旅行者があふれる宮崎の2月だ。

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