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市長の新人王

2018年2月7日
 メジャーのアメリカン・リーグで新人王に選ばれた時の、イチロー選手への投票内容が圧巻だった。全米野球記者協会(BBWAA)所属の28人中27人から1位票を獲得した。

 感想を求められたイチロー選手のコメントが実にかっこ良かった。「驚いてはいない。どうせならもう1票獲得したかったのが本音。ただ、これは人の評価ですからどうすることもできないし、当然いろんな評価はある」(二宮清純著「人を動かす勝者の言葉」)。

 宮崎と延岡市長選をそれぞれ制した戸敷正さん、読谷山洋司さんによる新しい市政体制がきのうからスタートした。両都のトップを選ぶ選挙は伯仲したが、とりわけ延岡市長選は際どかった。読谷山さんと相手候補の得票差は567票。

 当日有権者数は10万4500人だったから、そのわずか0・5%という僅差だ。元総務省官僚と県職員の要ともいえる総合政策部長を務めた人との対決。24年ぶり新人同士の一騎打ちと盛り上がる要素たっぷりだったが予想に反して投票率は5割に届かなかった。

 イチロー選手が唯一、獲得し損ねた1票はインディアンスのサバシア選手に行ったが、投票した記者は日本ですでに実績のある選手より「サバシアの方が新人王という言葉にふさわしいと感じただけ」と、その理由を語っていたそうだ。

 市政のかじ取り役は初めてでも読谷山さんには官僚としての経験がある。4年後には市民から満票で「新人王」に選んでもらえるくらい手腕を発揮してほしい。イチロー選手が1打席もおろそかにせず全身全霊でヒットを狙い続けるように。

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