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うそがうまい うそが好き

2017年9月14日
 この頃よく中島みゆきさんの「歌姫」の歌詞が頭を去来する。ふつう記憶に残るのは1番だろう。でもこの曲に関しては断然3番の歌詞がいい。もちろん個人的な感想だが。

 歌い出しはこうである。「男はいつもうそがうまいね 女よりも子どもよりもうそがうまいね」。本音のみでは渡っていけない世の中だ。百のまことに一のうそを混ぜるくらいは許されるのではと思う。もちろん、だれの心も傷つけず最後までばれなければの話だ。

 歌姫の歌詞は「女はいつもうそが好きだね 昨日よりも明日よりもうそが好きだね」と続く。うそが好きとは深い言葉。単純な「うまい」と違って、かなり難解だが女性がだれかをだまそうとして自分からつくうそのことではあるまい。

 ホテルの同じ部屋に宿泊していたことや新幹線のなかで手をつないでいたことなど不倫が疑われる行動を、週刊誌に暴露された女性ボーカルグループのメンバーだった参院議員と神戸市議の男性が、ふたりの関係を問われて、「一線は越えていない」と釈明した。

 推して知るべしの男女の仲を、どんな関係かと問う方も顔が赤くなるような話だ。だが、くだんの男性が印刷業者に架空発注し、それを政務活動費として申請したなどの事実が明るみに出ると同じ赤面でも怒気を帯びた人が多いだろう。

 政治家がうそで失笑を買うたびに政治不信が加速する。好きでついたうそではなかったろう。またうまくついたつもりでもばれるのがうそだ。うそをつかずに済む方法は政治に専心することのみ。国政も地方政治もその一点に違いはない。

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