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桜便り

2017年4月12日
 米国首都ワシントンで開いた今年の全米桜祭りオープニングイベントでの出来事だ。ANAホールディングスの伊東信一郎会長がスピーチでふるさとの桜を自慢したという。

 英語をざっくり訳すと「ここの桜は美しいけれども世界一は私の生まれ故郷の桜です」といった内容だった。郷土愛と宮崎なまりの英語に会場は沸いたという。伊東会長は西都市出身。会場スクリーンには同郷の写真家黒木一明氏撮影の西都原の写真が映された。

 生まれ育った土地への愛着が感じられるいい話だなぁと思う。会場には駐米大使ほか多数の日系企業駐在員、そしてもちろん多数の米国人がいた。ちなみに米国での桜人気はかなり高く、同祭は日米を結ぶ大切なかけ橋のひとつという。

 さて遅れに遅れてやっと満開を迎えた本県の桜である。本日は、昨年も大好評だった「桜便り 特別紙面」。写真映像部の記者たちが県内各地に走って、撮影したえりすぐりの8枚をパノラマ仕立てで掲載した。読者の方のふるさとの桜は含まれていただろうか。

 えびの支局勤務時代に妻と幼い娘を連れてよく遊んだ八幡丘公園をきのう訪れた。午前中の雨が上がって薄日が差すなか、時折の突風に枝が揺れる情景が美しく幻想的だった。帰路の坂道も別れを惜しむように花びらが追いかけてきた。

 伊東会長がスピーチで言いたかったのはただのお国自慢ではないだろう。それぞれのふるさとに咲く桜が一番美しい、多分そういうことだ。ひさしぶりに足を運んだ第二のふるさとと思うまちの桜と変わらない人に再会しての感慨である。

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