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景観をつくる

2017年3月21日
 問題。宮崎県の木は何でしょう。フェニックス、とだけ答えたらブー。確かに昨年制定50周年を迎えたフェニックスは最も県民になじみ深いが、2003年に二つ加わった。

 オビスギと今が花盛りのヤマザクラ。翌年に本県で開催された全国植樹祭を前に県民の投票で追加された。これを知らなければ回答できないわけではないが、県立高校一般入試の社会では三つの県の木を写真で紹介。関連する地理や歴史の問題が出題されていた。

 今また追加の県民投票を行ったら、県の木の最も有力な候補の一つになろう。沿道にたくさん植栽されて、本県の景色に溶け込んでいるワシントニアパーム。高さが20メートルを超えて、高所作業車でも年々維持管理が難しくなってきている。

 宮崎河川国道事務所が管理する宮崎市のメイン道路については順次植え替えが決まった。先日の民間を交えた検討会では、育苗や植栽で小学校との連携やオーナー制度導入、伐採した木については堆肥化やベンチ、イスとしての活用などアイデアが出されていた。

 県は開会中の県議会に「美しい宮崎づくり推進条例」案を上程している。全国に先駆けて沿道修景美化条例を制定した県として、行政がリードして身近な景観の価値を認識し、積極的に美しい景観を創出しようという姿勢を歓迎したい。

 景観はただの風景ではなく、住民が文化的な価値を持たせてつくる財産。当たり前だった里山の景観も意識的に保全しなければ徐々に失われていく。県の木をはじめとする植栽や山林の木も県民が何らかの形で関わると愛着が増すはずだ。

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