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「海のあお通信」短歌大会で俵万智賞を受賞した 四位久美子(しい・くみこ)さん

2019年9月15日
 「きょうは私の短歌記念日かも」。俵万智さんが審査した短歌賞で、1239点の中から大賞に当たる「俵万智賞」に選ばれた喜びを語った。

 結果が本紙に掲載されたのは「2019ワールドサーフィンゲームス」(宮崎市木崎浜)の開幕日。友人から「シーンが目に浮かぶようだ」と祝いの電話をもらった。受賞作は〈空の青映す波間にサーファーは音符となりてメロディー描く〉。サーファーがいる宮崎の海は、すっかり見慣れた景色と感じている。日ごろは俳句やエッセーに親しんでいて、短歌はほぼ初心者。「『青』の文字を入れる」という題に対し、映像として頭にあった、夫との日南海岸沿いのドライブでの景色がすっと浮かび詠んだ。

 俵さんが講評で語った「短歌は手紙。感じたこと、思いを共有したいから作る」という言葉に大きくうなずいた。折々に9、6歳の孫との文通を楽しむ。「相手がいて、気持ちが伝わることが幸せ」と作品作りに重ねた。

 宮崎市生まれ。結婚後、転勤族の夫と県外で暮らした後に都城市へUターン。数年前に宮崎市へ転居した。母親を介護する中、いとこから勧められたのをきっかけに句作を始めた。現在は自己流で週刊誌の俳句コーナーに投稿。日常のささいなことや季節の移ろいに喜びを感じる日々で、本で見つけた好きな言葉や、家事をしながらふっと浮かんだ言葉を紙に書き留めている。

 夫と2人暮らし。若山牧水と同じ誕生日(8月24日)に縁を感じ、短歌にしたこともある。宮崎市桜ケ丘町。70歳。

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