ホーム ひと

第38回小村寿太郎侯顕彰弁論大会で最優秀賞に選ばれた 仲本 愛(なかもと・かなさ)さん

2019年9月2日
 「国連の組織、発信力と日本の技術力、衛生管理のノウハウを結集して教育の土台を整えるべき」。カンボジアで教育を受けられずに働く子どもの現状に衝撃を受け、弁論大会で国連と日本が果たすべき役割を訴えた。

 宮崎第一高文理科1年の16歳。宮崎第一中3年の時、中高の制服デザインが刷新されることになり、着なくなった制服を全校生徒から募った。善意は段ボール30箱分になり、昨年末、非政府組織(NGO)のツアーに参加する形でカンボジアへ届けに向かった。

 散乱するごみ、廃材を重ね合わせた住居、物を売り生計を立てる子ども。首都プノンペンのスラム街に言葉を失った。1970年代のポル・ポト政権下における大量虐殺、その後の内戦の影響は、現在も暗い影を落とす。

 現地の図書館には熱心に本を読みあさる子どもの姿があった。「意欲があっても学校に通うことができない。なぜ日本とこんなにも違うのか」とやるせなさがこみ上げた。

 医療や教育など各分野をリードする人材は極めて少なく、物資支援だけで打開できる問題ではないと痛感。「専門知識や技術を伝え続け、現地の『人づくり』に寄与しなければ負の連鎖は断ち切れない」と力を込める。

 将来の夢は産婦人科医。「開発途上国に渡り、医療技術の向上に役立ちたい」と話す。

 英語ディベート部に所属。高鍋町の実家で暮らす両親と祖母が見守る中、手にした栄冠に「伝えたいことは伝えることができた。家族や先輩、指導してくださった先生のおかげ」と頰が緩んだ。

このほかの記事

過去の記事(月別)