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九州管区警察局長感謝状を受けた警察犬指導士 兒玉邦子(こだま・くにこ)さん

2019年8月25日
 「大好きな犬と社会の役に立つことができ、最高にうれしい」。警察犬指導士となって25年、事件・事故現場への出動は150回を超えた。これまでの貢献が評価され、本年度の九州管区警察局長感謝状を県内でただ一人受けた。

 近所の喫茶店で発生した強盗事件がきっかけとなった。犯人が包丁を持って逃走。頼りがいのある番犬を探す中で、一般家庭でも警察犬を養成できることを知った。

 警察官を志望していたこともあり、人助けになる仕事に憧れがあった。そうした思いが背中を押し、主婦と並行して警察犬指導士の道を歩み始めた。

 愛犬家ではあったが、訓練や捜査の知識は全くなかった。子育ての合間を縫いながら、訓練士の愛好会に参加し、先輩の手ほどきを受けて研究を重ねた。そうして7頭の警察犬を育て上げ、多くの不明者発見や足取り解明に力を貸した。

 自宅の居間の壁は、これまで受け取った数十枚の感謝状で埋まり、歴代のパートナーとなった警察犬の写真も並んでいる。

 「どの子も苦楽をともにした大切な家族」と写真一枚一枚に優しいまなざしを向ける。「指導士というと教える側と思われるが、そうじゃない。思いやり、ひたむきさなど私の方が多くを学ばせてもらった」

 出動は昼夜を問わず、体力が要求される場面も少なくないが、「体が動く限り続けたい」と意欲はまだまだ衰えない。宮崎市の自宅に夫と警察犬のシェパード2頭、愛玩犬のトイプードルと暮らす。69歳。

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