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宮崎地方気象台長に着任した 吉松和義(よしまつ・かずよし)さん

2019年6月25日
 幼い頃から、空を見上げては日々変わる天気や流れる雲に魅力を感じていた。「夏休みには毎日、気温や湿度といった気象データを自分で測り記録するのが楽しかった」。さまざまな条件で変化する気象への関心は、今も尽きない。

 九州大大学院(大気物理学専攻)修了後、1992年に気象庁入庁。地球環境や異常気象を長年研究し、現在の1カ月予報のシステム開発に携わった。印象深い仕事は政府代表団の一人として出席した、2015年の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の世界会議。開催国ケニアで各国代表と交渉し、地球温暖化の現状をまとめる報告書の作成に関わった。 「温暖化防止という共通目標はあるが、そのために実現したい政策は国や省庁で違う。一つにまとめるための調整はやりがいがあった」

 前職は新潟地方気象台次長。新潟と気候が大きく異なる本県では、台風の大型化や霧島連山の火山活動活発化などに細心の注意が必要だ。着任してまもない5月には宮崎、都城市で震度5弱を観測した地震が発生した。「自然災害による被害を減らすため、多くの人に情報を活用してほしい」と、防災士との連携や、ホームページなどでの迅速で分かりやすい情報提供を心掛ける。

 福岡県小郡市出身。宮崎には子どもの頃から家族旅行で何度も足を運んだ。「高千穂峡で味わった清涼な空気を今も覚えている」。趣味は映画鑑賞で、一番好きなのは大林宣彦監督の尾道三部作。宮崎市で妻と小5の長男の3人暮らし。52歳。

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