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みやにち夢ひろがる小品展で大賞に輝いた 中窪由唯(なかくぼ・ゆい)さん

2019年6月9日
 審査結果発表の朝、大賞受賞者を知らせる新聞記事見出しに自分の名前を見つけて驚いた。「諦めずに描き続けてきたことが評価されてうれしい」と笑顔を見せる。

 受賞作のアクリル「文鳥の森」(6号)は、緑や青、紫色の木の葉の間から複数の文鳥が顔をのぞかせる空想の世界がモチーフ。文鳥は見つめ合ったり、遠くを眺めたりしている。「何を見ているのかな、会話をしているのかな、と鑑賞者に想像して楽しんでもらいたかった」。見る人の感性に訴えかける作品だ。

 高校時代は演劇部に所属。地元の市民劇団に打ち込んだ経験も。「人に喜んでもらえる表現をしたい、と思うようになった原点」と振り返る。

 本格的に絵画を学び始めたのは、25歳で宮崎市の絵画教室に通うようになってから。初挑戦した2年前の小品展では落選。審査員による講評会で「もっと独創性を大切にして」とのアドバイスを受けた。これをきっかけに、空想世界を描くように。「ようやく自信につながるテーマを一つ見つけられた」と喜ぶ。

 普段は小林市立病院に勤務し、病棟事務を担う。絵のうまさを買われ、病院パンフレットの挿絵イラストなどを手掛けることも。静物や人物画、油彩、水彩、パソコンを使ったデジタル絵画などさまざまなテーマ、種別、技法を学び「何でも描けるようになりたい」と好奇心は強い。

 同市細野で父、弟、妹と暮らす。受賞作のモチーフとなった文鳥は癒やしのペット。「かわいくて見ていて飽きない」と頬を緩める。32歳。

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