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サラリーマン川柳で2年連続入賞した 荘子隆(そうし・たかし)さん

2019年6月3日
 「やっと縁 切れた上司が 再雇用」-。第32回サラリーマン川柳(第一生命保険主催)の人気投票で6位に輝いた。応募総数4万3691句。2年連続の入賞に、「まさかの結果で本人が一番びっくりした」。

 日南市に生まれ、宮崎市で育った。小学5年の頃、作文を教師に褒められ、地元ラジオ局で朗読した。以来、書くことが好きになった。進学した都内の大学では日本文学を学び、趣味で小説を書いた。だが、大手企業に就職すると、創作の機会は少なくなった。

 定年退職を機に、帰郷した。一番驚いたのは、高価な落とし物を「一度ならず、二度までも」誰かが届けてくれたこと。親切な県民性に感動した体験を書かずにはいられなくなった。「正直の輪が広がるといいな」。本紙窓欄に投稿し、2016年2月25日付に掲載された。

 「文章が活字になった喜び、周囲の反響がうれしくて、うれしくて」。投稿に目覚めた。以来、ポケットには常にメモ帳を忍ばせ、日常生活で感じたことを書き留める。昨年のサラリーマン川柳7位の「父からは ライン見たかと 電話来る」はめいがこぼした愚痴から着想を得た。枕元と車内にもメモ帳を置き、創作のヒントを24時間収集。新聞は隅々まで読み、時事ネタを仕入れる。

 ジャンルは文章や標語、俳句など幅広い。新聞や各コンテストなどで、これまでに採用、入賞した回数は、3年余りで629回を数える。

 宮崎市赤江の自宅で妻啓子さんと2人暮らし。もはや「投稿は生きがい」の68歳。

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