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宮崎地方法務局長に就任した 久保朝則(くぼ・とものり)さん

2019年5月6日
 土地や建物の登記、人権擁護など県民の生活に欠かせない幅広い業務を取り扱う。「生まれてから亡くなるまで、法務局の仕事は全て人の生活に密着している。困ったときに気軽に立ち寄れる役所でありたい」。トップに就任し「県民に身近な組織づくり」を掲げた。

 旧南郷村(現美郷町)鬼神野出身。日向高卒業後、延岡市の宮崎地方法務局延岡支局に配属された。「新人時代の苦労こそが礎になっている」と窓口業務での経験は、今でも鮮明に覚えている。

 同じ県北でも微妙に異なる方言やイントネーション。年配者の話し言葉をうまく聞き取れずに同じやりとりを何度も繰り返したが、「相手にとって私は職員の一人。頼りにしてくれている以上、新人もベテランも関係ない」。自身に言い聞かせ、書類の束を持ち出し根気強く説明を続けた。

 オンライン化が進み、窓口業務は民間に委託され、若い職員が住民と接する機会は少なくなった。それでも「コミュニケーションは基本中の基本。県民の求めは何なのか、自ら動いて耳を傾ける姿勢が求められている」と説く。群馬県の前橋地方法務局に勤務していた時は、全35市町村に出向いて首長と面会し所有者不明土地の解消に向け協力を求めた。

 千葉、福岡県などでの勤務を経て、15年ぶりに古里に戻ってきた。当時は、今とは別の場所にあった旧庁舎での勤務で「古巣の感覚はなく、新鮮な気持ちで仕事ができる」と笑う。日向市出身の妻と娘2人を東京に残し、宮崎市の官舎で「逆単身赴任」。57歳。

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