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農林水産省の「本年度鳥獣対策優良活動表彰」農村振興局長賞に選ばれた 横田 洋治(よこた・ようじ)さん

2019年3月25日
 若手農家が耕作を諦めるほど鳥獣被害が深刻だった木城町駄留(だとめ)地区。2011年から町有害鳥獣対策アドバイザーとして県鳥獣被害対策支援センターと協力して対策に乗り出した。

 当時の上司から「捕獲に頼らない対策」を考えるよう指示された。収穫しないミカンなどの木を伐採して餌を残さない、隠れ場所をなくす、追い払うという基本的な方法を徹底した。

 駆除が主流の中、なかなか住民に受け入れられなかった。しかし、ダイコン畑で試験的に導入して成功させると活動が広がった。非農家も取り組みに参加してくれたことで、4カ月後にこの集落から被害が消えた。

 「地域住民が問題意識を持ってまとまったから成功した。行政機関や他の誰かに依存したらだめだ」と言い切る。アドバイスはするが、手は出さないのが流儀だ。

 東京都の農林水産省本館で2月に開かれた表彰式では、地域で取り組む鳥獣被害対策の必要性を出席者に訴えた。「これまでの取り組みは間違いではなかった。地域の皆さんの成果」 趣味は20歳で始めた狩猟。実家の養魚場で育てていたニシキゴイなどが何度もサギの食害に遭った。「農家が被害に遭う苦しみは分かる」。対策が農家の収益につながることを切に願っている。

 表彰式は38回目の結婚記念日。同席した妻友子さん(59)は「あなたが仕事を頑張ったから東京まで行くことができた」とねぎらう。18年に宮崎日日新聞農業技術賞を受賞した。木城町の自宅で妻と2人暮らし。58歳。

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