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全国優秀警察官として警察功労章を受章した 木田晃洋(こた・あきひろ)さん

2019年3月14日
 警察官人生38年のうち26年を強盗、放火、連続窃盗などを担当する強行犯の刑事として現場を踏み続けた。事件について多くは語らず、「被害者の無念を晴らすだけ」と使命感を口にする。

 東日本大震災では検視部隊に志願した。「そこに行かなければ警察官である意味がないと思った」。停電し、水も不足する中、宮城県石巻市で約2週間、身元や死因の特定に努めた。時間が経過して発見された遺体も多く、遺族に少しでも特徴が分かるように、遺体の服に付いた泥や油を丁寧に落とした。

 2度目の赴任となる高岡署は、警察官としての原点を見詰め直した思い出の地だ。23年前、家族と住み込みで勤務した国富交番では住民から留任の嘆願書が出され、4年を過ごした。「犯人を捕まえさえすればいいと思っていたが、人の役に立つことが一番の務めだと思わされた」 本年度の全国優秀警察職員表彰で本県からただ一人となる警察功労章を受章した。「事件は一人の力で解決できない。これまで育ててくれた上司や先輩、同僚の代表としていただいた」と周囲への感謝を忘れない。

 後輩への助言は「『運』『勘』『根』を持った刑事になれ」。「熱意を持つ者にしか運は向いてこない。あらゆる情報を得て働く勘、折れない根性を持ち、自分で考えて行動する人間になってほしい」 趣味は大型バイクでのツーリングとメダカの飼育。2月から高岡署刑事生活安全課長。宮崎市の自宅に妻を残し、管内の官舎に単身赴任。都城市出身の57歳。

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