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宮崎北署長に就任した 中川 正純(なかがわ・まさすみ)さん

2019年3月10日
 約300人の署員を抱える県内最大の警察署に、刑事官を務めて以来10年ぶりに戻ってきた。刑事、交通など各部門で取り扱う事案が多く、署内はいつも慌ただしい。かじ取り役を任され、「気が引き締まる。まずは自分自身を律したい」。短い言葉に決意を込める。

 署員へは「当たり前のことを当たり前にやる」と訓示。市民からすれば担当や年齢に関係なく全署員が同じ警察官で、一人一人があらゆる要求に適切に対応する大切さを説いた。書類作成を必要最低限に抑えるよう指示するなど合理性を重んじ、「時間を有効に使って事件事故の警戒を強め、市民に安心を与えたい」。

 1980(昭和55)年に巡査を拝命し、通算27年が刑事畑。知能犯捜査が長く、捜査2課の特捜班長や課長として、汚職など数々の事件を手掛けた。豊富な経験から「必要なのは事件を必ず解決するという執念。節目節目の冷静な判断力も不可欠」と力を込める。

 忘れられない事件がある。20代半ばで初めて刑事になったころ、無銭飲食の被害者の聞き取りを一度で終えることができなかった。被害者を何度も訪ねたが、熱意が伝わったのか嫌な顔をせず丁寧に話をしてくれた。「積極的な姿勢で場数を踏むことが成長につながる。若手署員には失敗を恐れるな、と伝えたい」 高校時代には小学校の教師を志したことも。「悪に染まらない、正しい生き方を子どもたちに教えたかった」。警察官を選んだが、強い正義感は今に通じている。都城市生まれ、宮崎市育ち。同市内の官舎で暮らす。57歳。

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