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「宮崎いのちの電話」事務局長を務める高宮眞樹(たかみや・まき)さん

2018年12月28日
 自殺予防を目的に来年9月に県内で初めて開設される「いのちの電話」。原則24時間365日相談を受け付ける窓口を運営する組織の事務局長として、開設準備に奔走する。「誰でもいつでも安心して相談できる環境を整えたい。温かい宮崎にしたい」と意気込む。

 精神科医になって40年余り。東京都内の病院に勤務していた駆け出しのころ、受け持っていた患者3人が1週間のうちに立て続けに自ら命を絶った。「医師としてお役に立てなかった」。この反省を心に刻み、自殺予防活動をライフワークの一つにしてきた。県精神科病院協会長だった2010年には、日曜のみだった精神科の在宅当番医を土曜にも拡充するなど、環境整備に尽力した。

 それでも自殺者が後を絶たないため、不安が高まりやすいとされる深夜から早朝に空白の時間帯がある現状の相談体制を問題視。改善に向けて医師会や弁護士会など関係機関に広く協力を呼び掛け、10月の組織発足にこぎ着けた。

 「医者だけでは自殺は防げない。みんなでお互いに支え合うことが大切」と、いのちの電話開設の意義を強調。ボランティアの相談員を募っており、「優しい市民の感覚が必要。研修を受ければ誰でも大丈夫」と背中を押す。

 父が開業した宮崎市吉村町の高宮病院を継ぎ、2002年から院長。「謙虚に傾聴」を信条に、今も診察に当たる。趣味は「体いじめ」で、週5日はスポーツジムに通う。「終わった後のビールがうまい」と笑顔で語った。宮崎市在住。66歳。

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