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石井十次顕彰会が発刊した「石井十次物語」をまとめた 松本(まつもと) こーせいさん

2018年6月10日
 「石井十次顕彰会の名前で出版するので、史実に裏打ちされた作品になるように意識した」 同顕彰会が発刊した「石井十次物語」の取材、文章、イラスト、構成を担当。制作には約2年かけた。物語では十次にまつわる33のエピソードを紹介した。イラストや写真で読みやすくしたほか、十次が生まれた時代の出来事などを紹介し、偉業が分かりやすく伝わるよう工夫した。

 単独の執筆では6冊目となる歴史物。「自分が知りたいことを伝えたい」との思いが執筆活動の根底にある。

 「地方出身者がなぜ孤児院を創設できたのか」「キリスト教がなぜ協力したのか」。次々に疑問が湧き、掘り下げて取材した。当時の医学校制度や岡山県が布教に協力して医療技術を導入したことなども紹介した。顕彰会が毎年、児湯郡や西都市の小学生に配布する「石井十次小伝」も役に立ったという。

 東洋大を卒業後、雑誌の編集プロダクション会社に就職。20代後半に独立してパロディー漫画の作家として4こま漫画などを雑誌に掲載した。スポーツ紙で大相撲の支度部屋のほか、寄席の楽屋などをイラストで紹介するなど腕を振るった。

 12年前から宮崎市に住む。取材した内容を絵と文章で表現するイラストライターとして活動する。土地の記憶から町の成り立ちと時代の仕組みに立ち至る「散歩考古学」を提唱し、雑誌や書籍で執筆する。

 11月には出身地の門川町文化協会設立40周年記念事業で特別講演を行う。妻と2人暮らし。

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