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宮崎地方法務局長に就任した 馬場潤(ばば・じゅん)さん

2018年5月11日
 不動産登記や戸籍・国籍、人権擁護など国民の権利と財産を守る業務を担う法務局。「難しくて堅いイメージを持たれがちだが、人の一生に密接に関わる業務を担っている。だからこそ、住民が気軽に立ち寄れる官庁を目指したい」。柔和な表情の中に、強い決意をのぞかせる。

 鹿児島県日置市出身。地元高校を卒業後、1979(昭和54)年に鹿児島地方法務局鹿屋支局へ配属された。以来、39年間にわたって九州、四国地方を中心に勤務し、登記や人事などの部門を担当してきた。

 信条は「机の上で考えるより、まずは行動する」。大分地方法務局次長を務めていた3年前、無戸籍の女の子の戸籍づくりに奔走。「学校に行っていなかった女の子のため、支援機関や裁判所などいろいろな機関を巻き込んで戸籍をつくった」。後日、女の子が学校に通えていると聞き、「ほっとした」と振り返る。

 九州に匹敵する面積といわれる所有者不明土地の問題については、「人口減少が進む本県でもさらに拡大し、空き家も増えることが予想される」と強い危機感を持つ。熊本地震で復興が滞ったケースもあったことから、「住民の意識を高めることが大切。相続登記の協力をお願いしたい」と、周知に力を入れたい考えだ。

 宮崎への赴任は5年ぶり2度目。前回赴任時に入ったテニスサークルの仲間から温かい歓迎を受けた。「サークルはさまざまな業種の人がいて、考え方の幅が広がる」。子供3人は独立し、宮崎市で妻と暮らす。57歳。

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