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オリジナル芋焼酎造りの音頭を取った宮崎大副学長 水光正仁(すいこう・まさひと)さん

2018年5月5日
 「宮崎の焼酎のおいしさが詰まっている」。今春お披露目した宮崎大のオリジナル芋焼酎「薫陶(くんとう)」の出来栄えに笑顔を見せた。

 本格焼酎の研究を始めたのは2001年。酵母の特徴の解析や、味や香りの数値化を進め、3人の博士を誕生させた。九州の大学生を対象に、アルコールに強いか、弱いかの体質を遺伝子診断によって示し、お酒との上手な付き合い方を伝える活動にも力を注ぐ。

 「宮崎は本格焼酎の出荷量日本一。宮崎大ならではの焼酎を造り、大学のPRに生かそう」と旗を振り、16年に開発プロジェクトが始動。サツマイモの植え付けや収穫には、学部を超えて教職員、学生が協力してくれた。醸造は宮崎市田野町の焼酎蔵「渡邊酒造場」に依頼し、アルコール度数37%の、甘くて香り高い原酒が誕生した。販売はせず、大学への寄付者に返礼品として贈る。「昔懐かしい芋臭さを残し、どっしりと貫禄ある、想像通りの味に仕上がった」と満足しつつ、「さらに改良を加え続けていく」と探究心は尽きない。

 専門は応用生物化学で、人の遺伝子やタンパク質の解析、食品の機能成分の研究などに没頭してきた。ブルーベリーの葉の成分が成人T細胞白血病(ATL)、C型肝炎ウイルスによる肝臓がんの予防に役立つことを発見するなど、成果は国内外で高く評価される。

 都城市出身。大学まで器械体操に熱中し、現在はソフトボールで汗を流す。宮崎市清武町に妻と2人暮らし。67歳。焼酎好きだが、「診断によるとアルコールに弱いタイプ」と笑う。

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