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将棋の第16期宮日女流王位に就いた下田郁(しもだ・かおる)さん

2018年4月27日
 本県を離れていた期間を除けば、第1回大会から参加し続ける愛着あるタイトル戦。2年ぶりに頂点へ返り咲き「県内で女性にとって最も名誉あるタイトル。防衛する立場の責任感がある。また勉強しなくては」と気を引き締める。

 得意の戦法「右四間飛車」を武器とした攻めの将棋が身上。今回のタイトル決定戦も第1局は終始攻め続けて押し切り、第2局も相手の意表を突く戦法に動じず敵陣を攻め、主導権を譲らなかった。「がんがん攻めていくスタイル。ライバルとは盤上で『殴り合い』になる」とはにかむ。

 小学生のころ、既に活躍していた羽生善治さんが解説する子ども向けの将棋番組をテレビで見たのを機に将棋に目覚めた。教室に毎週通って全国大会でも力を発揮。進学、就職で上京してからも道場や大会に顔を出し、プロ棋士やアマ強豪から教えを受けた。

 驚かされたのは将棋を楽しむ女性の多さ。自分が指すだけでなく、ファンになった棋士の対局を見て楽しむ、おそろいのファッションで団体戦に挑む-。盛りだくさんの企画に刺激を受けた。

 帰郷後はそんな経験を基に、自ら女性向けの将棋イベントを企画するなど裾野の拡大へ積極的だ。「将棋を続けるには、一緒に楽しむ友達をつくることが第一。そういう場にもなってほしい」 最近は1歳半のおいっ子に将棋を覚えてもらおうと、気を引くため、あの手この手という。「駒を近づけてみたり、記事を見せたり」と笑う。本業は父親と同じ歯科技工士。宮崎市在住。29歳。

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