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県農協青年組織協議会長に就任した 木佐貫智嗣(きさぬき・ともつぐ)さん

2018年4月25日
 山々に囲まれたのどかな日南市北郷町のビニールハウスで、キュウリ作りに汗を流す。「農業の魅力と若手農家の声を発信し、地域農業の力を高めたい」。県内13JAの青年部1649人でつくる県農協青年組織協議会のトップに就き、日に焼けた顔を引き締める。

 都城市出身だが、自衛隊員だった父の転勤などで小中高時代は埼玉、奈良県で過ごした。本県の大学に進学したが、座学ばかりの授業に興味を持てず1年たたずに中退。21歳の時、日南市北郷町で新規就農した両親と一緒にスイートピー栽培を始め、自由度の高い農業の面白さに引き込まれた。「何もないところから、おいしい物やきれいな物を作り、人に喜んでもらえることがうれしい」と、満面の笑みを見せる。

 温かく迎え入れてくれた地域の農業関係者のほか、SAP会議や消防団活動で知り合った同世代の仲間など、周囲に教えを請いながら技術を磨いた。2年前には、温暖化の影響で出荷期間が短くなったスイートピーから、思い切ってキュウリへと作物を転換。「まだまだ未熟で学ぶことが多い」と試行錯誤が続く。

 農政に目を向ければ、今後の貿易自由化の影響など、農業者の不安は増大。足元では高齢化や後継者不足、JA改革もある。「若手の声が届くようにしないといけない」と話し、同協議会副委員長を3年務めた経験を生かして意見集約に力を尽くす覚悟だ。

 休日には地域の農家仲間とゴルフをしたり、妻と3人の子どもとテニスをしたりするのが楽しみ。40歳。

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