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宮日杯県ミニラグビー5・6年生連覇の延岡少年RSヘッドコーチ 井上禅(いのうえ・ゆずる)さん

2018年3月5日
 「昨春、連覇の懸かった強いチームを引き受けた。選手とともに成長した一年だった」。ノーサイドの笛が響くと、重圧から解放されたように安堵(あんど)し、満面の笑みで選手を迎えた。

 延岡少年ラグビースクール(RS)は創立30年の節目の年。有望選手がそろう今季の目標は、先週果たした全国大会出場と宮日杯の2連覇だった。4年前、当時小学2年だったおいとスクールの門をたたき、コーチに就任。「おいと楽しくラグビーをする仲間たちを全国の舞台へ連れて行きたい」と奮起し、最上級生のヘッドコーチに志願した。

 競技に出会ったのは中学2年。延岡東高、仙台大でも続けた。大学では指導にも興味を持ち、講義も受けた。「仲間のために体を張れるのがラグビー。一生の友達ができる」と魅力を語る。けがの多い競技という先入観が嫌いで準備体操や整理運動は入念。タックルの姿勢やダウンボールの置き方など基本を繰り返し行い、プレーの確実性を上げることに重きを置いてきた。

 大学卒業後に宮城県で就職し妻未来(みく)さん(34)と結婚。長女宇希(うき)さん(7)が生後間もないころ東日本大震災で被災し、故郷の延岡市に戻り家業の鮮魚店を継いだ。帽子に収まる願掛けで伸ばした髪は肩に届く。「子どもたちとの目標も達成したし、明日は次女の出産予定日。無事に生まれたら、そり頭に戻そうかな」と長髪をなでた。ラグビー漬けで乗れなかった愛車ハーレーダビッドソンでのツーリングと長男謙(あき)ちゃん(3)とラグビーできる日が楽しみ。34歳。

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