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日本棋院県連合会の会長に就任した 渡部 照男(わたべ・てるお)さん

2018年1月12日
 日本棋院の県内11支部でつくる連合会の新会長に就任した。5日、国内棋士のトップを走る井山裕太七冠の国民栄誉賞受賞が決まったことから、「囲碁界は盛り上がっている。この勢いを県内にも」と意気込む。

 囲碁との出会いは日向市役所入りした1966(昭和41)年。当時は昼休みに多くの職員が囲碁に興じ、各課の壁には対戦表が張られるほど身近な娯楽だった。先輩の対局を見て学び、その魅力にのめり込んでいった。

 忘れられない思い出がある。68(同43)年11月1日、帰宅途中に「日本棋院日向支部」という看板が目に留まった。入ってみると、畳敷きの部屋に1人の男性が座っていた。聞けば、この日碁会所としてオープンしたばかりで、「あんたが第1号のお客だ」と迎え入れられた。後にプロ棋士を2人育てた席亭・園田忠則さん=故人=との出会いだ。

 通う中で例会や大会の運営にも携わるようになり、副支部長、支部長を歴任。2016年からは事務局長として連合会を支え、現在「日向はまぐり碁石まつり」の実行委員長も務める。

 県内囲碁人口の減少ストップが目下の課題。「人と対面する囲碁は心を育てる。しかし勉強やスポーツと違って効果を数値化できないため、教育現場から囲碁が消えつつある」。はまぐり碁石の産地である同市は放課後児童クラブで囲碁を教えており、「県全体にこの取り組みを広めたい」と見据える。

 囲碁以外の趣味はゴルフ。2人の子どもは独立し、同市富高で妻(74)と2人暮らし。73歳。

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