ホーム ひと

全国和牛能力共進会で最高賞を獲得した「チーム宮崎」けん引役 長友明博(ながとも・あきひろ)さん

2017年9月12日
 「内閣総理大臣賞、8区、宮崎県」。全国和牛能力共進会宮城大会の会場に日本一を告げるアナウンスが流れると、3大会連続となる称号に満面の笑みを浮かべた。

 本県の和牛改良をリードしてきた黒木法晴(くろぎつねはる)さん(92)=宮崎市=に憧れ、1989年に全国和牛登録協会県支部に入った。現場で汗を流す農家のために-。思いを継ぎ、宮崎牛の発展に心血を注いできた。

 幼い頃から牛が身近にいて、自他共に認める大の牛好き。大学時代には、競り市や品評会を見るため、講義を抜け出すことも。今は農場で撮った牛の写真をファイルに入れ、トイレにも寝床にも持ち込むほどだ。

 県の代表牛を選ぶ立場にある。その枠は限られていると分かっていながら、素質のある牛をとことん掘り起こし、農家や技術員も本気にさせる。それほど徹底して勝利にこだわってきた。

 牛や人に並々ならぬ愛情を持つことを周りの誰もが知っている。県勢が「今の宮崎があるのは長友さんのおかげ」と口をそろえるほど、信頼されている。だからこそ、厳しい指導や決断にも、全員が迷いなく付いてきた。

 今大会にはひときわ思い入れがあった。毎年誕生日を祝い合ってきた20年近い付き合いの友人、早田茂さんが8月に病気で他界。生前「日本一を取って」と自宅を訪ねて応援してくれたときの写真を首に下げ、大舞台を共に戦った。「茂さんに良い報告ができる」 スポーツジムのプールで体を動かすのが、趣味であり日課。宮崎市熊野に妻と暮らす。55歳。

 

このほかの記事

過去の記事(月別)