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第36回小村寿太郎侯顕彰弁論大会で最優秀賞に選ばれた 大原 葵(おおはら・あおい)さん

2017年9月1日
 「一人一人がチェンジメーカー(変革者)」。国連広報センター所長の講演で耳にした言葉に背中を押され、7月末、貧困国の現状を知るため、高校の仲間とフィリピンの首都マニラを訪問した。

 ネオンきらめく繁華街と高層ビル。そのすぐ近くのスラム街。想像を絶する格差があった。路上生活者の救済施設では食事の配膳や洗濯を手伝ったが、配布した食料は1食分にしかならず、洗濯を数時間手伝った程度では負担は減らないと痛感。「自分たちの行動は何だったのか。私たちに変える力はない」。帰国後、むなしさが込み上げた。

 弁論大会では「貧困地域の生活インフラ整備が進めば、労働から解放され、教育を受けられる子どもが増えるかもしれない」と主張。その上で「生活インフラ整備には各国連携が不可欠。193カ国が加盟し調整機能を持つ国連なら、パートナーシップの構築が可能である」と訴えた。

 3歳からバレエを続ける。北九州市で開かれていたコンクールに数日前まで出場していたため、弁論の練習時間を十分に確保できず、ほぼぶっつけ本番だった。それでも、バレエで数々の舞台を踏むことで培った度胸と集中力を発揮した。

 10月に東京で行われる「国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール中央大会」に出場する。「フィリピンで体験し、学んだことをたくさんの人に伝えたい。そうすることで私もチェンジメーカーになれる」。宮崎市に両親、2匹の愛犬と暮らす。宮崎第一高文理科2年生。16歳。

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